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2010年12月31日金曜日

今年もありがとう

大荒れの大晦日です。京都は雪景色になりました。皆さんの所は大丈夫ですか? 

20日過ぎから大掃除、クリスマス会、忘年会、餅つき会と慌ただしい日々が経ちました。しらふで力を合わせること、疲れを癒すこと、楽しむことを「今日だけ」続けています。クリスマスからお正月は薬物依存症者にとっては、危険な時期です。電車に乗ればお酒の臭い、イルミネーション、楽しそうなカップル、家族連れの姿。忙しそうな世間の波に呑まれそうになります。そういう時こそ、自分を責めず、孤立せず、なかまの力を借りながら、「新しい生き方」を身体と心で体験して行きます。

今年もなかまが亡くなりました。新しいなかまが繋がり、出逢いがありました。悲しみ、苦しみ、楽しみ、喜び、色んな感情をなかまの中で経験します。「ダルクの扉」は開かれています。

皆さまのご支援、ご理解、ご協力の中、今年も大晦日を迎えることが出来ました。ありがとうございます。
お身体を大切に、良い新年をお迎え下さい。

                  京都ダルクスタッフ、利用者一同より

2010年12月16日木曜日

薬物乱用・依存防止のための学校講演事業の公募開始

薬物乱用・依存防止のための学校講演事業の公募を開始しました。
薬物乱用防止教育講師依頼の予算が無くご苦労をされている学校関係者の方にお使いいただけると幸いです。
より多くの学校に行かせていただくために一部謝金のご負担いただけると助かります。
一校3万円の予算で5校分の予算を確保できております。
詳しくは京都DARCにお問い合わせください。

京都DARC 075-645-7105

事業の目的

 「(薬物は)やったらダメ」と一方的に禁止するだけではなく、薬物依存症回復者の体験談を聞くことにより、青少年自身が、薬物使用に関して多角的に受け止め、薬物を使わない選択を、自己決定する機会を提供することを目的とする。

事業の概要

 この事業では、寄付が15万円集まる毎に、京都府内の中学・高校・専門学校に対して、HPやニュースレターを通じ「薬物乱用防止講演 講演先」を公募。先着順により、講演先を決定し、日程調整のうえ京都DARCの回復者スタッフを講師として派遣する。
 薬物使用を一方的に禁止するのではなく、薬物依存症回復者の体験談を聞き、生徒たちが、主体的に薬物使用について考える機会を提供する。この過程は、現在の社会を生き抜くために必要だと考えられる「様々な事柄を多角的にとらえ、主体的に考え、自己決定・行動していく力」を養う一助となることが期待できる。

事業の対象

 京都府内の中学・高校・専門学校の生徒、保護者及び教職員

実施する地域

 京都府内の中学・高校・専門学校

実施期間

2010年6月1日〜2012年3月31日


学校講演(地域創造基金)

2010年12月5日日曜日

京(みやこ)ふれあいアタック準優勝!!



風が吹いたり、雷が鳴ったり、気温が上がったり、体調管理、自己管理が大変です。12月になりました。早いですね。京都の紅葉も終りかけています。落ち葉の絨毯が、色とりどりに路を覆っています。

去る12月3日、西京極の京都市体育館にて、第6回”京(みやこ)ふれあいアタック”ソフトバレー大会が開催されました。’京都ダルク・ネクサス’チームとして参加しました。全14チーム、3ブロックに分かれ、予選リーグを行い、決勝で競います。応援者も含め、総勢27名で参加。選手宣誓は我がチームのメンバーです。緊張しながら「我々、選手一同はスポーツマンシップに則り、、、。」何故か笑いが出てしまいました。

初めは緊張と「我が我が」の薬物依存症者得意の性格が出て、1セットを取られましたが、段々と身体も解れ、チームワークも取り戻し、予選リーグを2勝し、決勝戦に進出することが出来ました。ホッ、、、。

観客席からの応援を受け、決勝は練習試合で負けているチームです。如何にも練習を重ね、この大会へ臨んだか判るくらい強そうです。序盤、いい試合を展開していましたが、流石に体力、精神力も限界。負けてしまいました。残念。

試合に出たなかまも応援していたなかまも、いい一日を過ごせました。いい汗を流し、大きな声を上げ、笑ったり、悔しがったり、、、。怪我がなかったのが一番のことですね。お疲れさまでした。

昔はダルクが市が開催する大会に出ることなんて考えもしませんでした。時間を掛けて、続けて行く中で声が掛かるようになって来ました。「参加出来ることに意義がある。」

2010年12月2日木曜日

11月の家族プログラム

すっかり木々も色づき、紅葉が美しい季節になりました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

 11月28日に、「家族プログラム」があり、18名のご家族の方がおみえになりました。11月のテーマは「薬物依存 ~回復」でした。まず「薬物依存症(以下、依存症)」がどのような特徴を持つ病気かを、簡単に全体で共有しました。それから、依存症からの回復について話をさせていただきました。依存症からの回復は、単に薬物を使わなくなるということではありません。依存症の進行過程で、薬物中心になってしまった生活スタイルや考え方、価値観などを修正することが必要になります。また、多くの薬物の問題を持っている人(以下、依存症者)が、薬物使用以前から抱えていると思われる完ぺき主義的思考パターンやトラウマなどの「生きにくさ」に、薬物以外の対処方法を身につけることも大切になります。このように「薬物を必要としない生き方」を作っていくことを、依存症からの回復といっています。

 ご家族の方が、依存症者を「見守る」ためには、依存症からの回復がどのようなことなのかを理解していることも重要です。また、ご家族の方が、自分が期待するペースでは回復していかない依存症者に抱く様々な感情を、自分のなかにためずに処理していくことも大切になります。

 家族プログラムでは、依存症者との関わりのなかでたまっていく感情を、参加者それぞれのペースで分かち合います。しかし、時間が限られているため、全ての参加者の方にお話ししていただくのは難しい面もあり、話し足りないこともあるかもしれません。また、あまりに自分のなかに様々な気持ちが蓄積されると、言葉にしていくこと自体が難しく感じることもあると思います。そのようなときは、自分1人でどうにかしようとせずに、個人カウンセリングをご利用いただければと思います(予約制、無料。お問い合わせは京都DARCまで)。

家族ケア(地域創造基金)

2010年12月1日水曜日

DVDビデオ ダルク 紹介


ダルク
Drug Addiction Rehabilitation Center
~薬物依存、そしてその回復とは~

私たちは薬物依存のことをどれだけ知っているだろうか…。

  なぜ彼らはクスリにはまったのか?
   クスリによって何を失ったのか?
    彼らが歩む回復への道のりとは?

PHP研究所DVD紹介ページ

監修者 [制作協力]近藤恒夫・日本ダルク本部
税込価格 36,750円
構成 DVD-VIDEO 1枚
収録時間 約100分

本DVDは、日本唯一の薬物依存症の民間リハビリ施設である「ダルク」を密着取材したドキュメンタリー作品です。
薬物依存からの回復を目指す人たちが共同生活をする、その日常をあるがままに写し取りながら、依存症当事者、回復を支援する「仲間」たち、関係者などへのインタビューを交えて、当事者の視点から薬物依存の実像に迫っていきます。


“薬物問題”が広く、深く、日本社会を覆っています。
しかし、薬物依存の現実については、あまりよく知られていないのが実情です。若者たちに蔓延する「DRUG=かっこいい」というイメージ。かたや、市民の間に根強い「依存症=危険な犯罪者」といったイメージ。そうした状況が、薬物依存症者の回復を阻み、予防対策を遅らせる原因となっているのではないでしょうか。

薬物依存の根底には、現代人の多くが抱える「生き辛さ」の問題があります。
一見、ドラッグのファッション性に憧れ、快楽に溺れているだけに見える依存症者ですが、社会にうまく適応できず、現実から逃避する手段として薬物に手を出してしまったといったケースが少なくありません。そして一度薬物依存になった人には完全治癒はなく、一生の問題として引き受けていかなければならないのです。

薬物の恐ろしさをどんな言葉で表現しても、残念ながら、人はクスリの誘惑から逃れることはできません。
本DVDは予防教育的な視点で制作されていますが、単に薬物の恐ろしさを強調するのではなく、依存症者の「生き方」に焦点を当て、「同じ過ちを犯さないために、いかに生きるか」をいうことを考えるきっかけを与えていきます。

新しい依存症のかたち「回復」 へのプログラム

ぜひ、読んでください。


新しい依存症のかたち
「回復」 へのプログラム
定価1,300 円(本体1,238 円)
ISBN978-4-7917-1220-5

『現代思想 2010年12月号』


【依存症という問い】
四十六年後の問題提起 / なだいなだ

【依存症サバイバル】
「生存戦略」 としての依存症 / 信田さよ子
薬物依存とトラウマ 女性の依存症者を中心に / 宮地尚子
痛みとアディクト / 熊谷晋一郎+綾屋紗月

【討議】
「回復」 につきあいつづける ダルクの度量 / 近藤恒夫+石塚伸一+重田園江

【依存のかたち】
自立と依存の境界侵犯 ポストアディクションの時代 / 挽地康彦
薬物依存とその精神をめぐって 処罰と治療とに響き合うもの / 佐藤哲彦
医療内アディクションと神経化学的自己 / 美馬達哉
依存から出発する正義と平等 キティ 『愛の労働あるいは依存とケアの正議論』 を読む / 牟田和恵
愛のキアスム 食の病と依存 / 野間俊一
マクドナルドにおける従業員たちの組織への密着 / エレーヌ・ヴェベール (訳=伊吹浩一)

【回復へのプログラム】
〈もう一つの知〉 アルコール依存症者たちの体験とスピリチュアリティ / 葛西賢太
ドラッグ・コート制度 / 尾田真言
同床異夢? 依存問題の当事者活動と援助職者の間で / 西村直之

【統制の論理】
主体なき責任の帰属 ドラッグ政策と診断室のカルテ / 山本奈生
日本のドラッグ政策とは何か? 刑罰を伴わない不可視な統制 / 本田宏治

【対策の功罪】
薬物乱用防止五か年戦略の成果と課題 医療化・福祉化の先にあるもの / 丸山泰弘
薬物依存症に対して社会は何ができるか / 村上友一

■研究手帖
  外骨(がいこつ)の白眼(しろめ) / 酒井隆史

■現代思想2010 総目次

2010年11月30日火曜日

東福寺まで歩こう会





京都の山並みが美しく色づいています。使っている頃は、目に観えるものにさえ感動することもなくなっていた依存症者も多いはずです。自分もその一人ですが、、、。今はダルクの前にある公園の樹々にも季節の移ろいを楽しませてもらっています。

ダルクでは「歩こう会」と称して、みんなで清水寺、伏見稲荷などを散策します。歩くこと、観ること、自然に触れること、分かち合うことが回復していくにはいいことだと思います。初めの内は面倒臭いことですが、、、。

先日、陽射しが気持ちいい日に東福寺まで、出掛けました。片道45分の道のりです。京阪電車横の疎水沿いを歩きながら、駅でいうと3つの区間を談笑しながら、結構いい運動です。「まだかぁー?。」「もうすぐやで。」ちょっと疲れた頃に、東福寺の紅葉が目に入って来ました。疲れを忘れる程、みごとな朱色です。松の緑と椛の朱、美しいコントラスト。創建七五〇年の歴史があるそうです。東大寺の東、興福寺の福の二文字をとり、東福寺と称し造営されたそうです。一番の見所は通天橋から観える紅葉。黄金色に染まる珍しい三つ葉楓は宗から伝えられた唐楓といわれています。

初めは疲れていたみんなの顔が、笑顔に変わっていました。帰り道の足取りも軽く、心地良い気分でダルクに戻って来ました。「今日は結構、歩いたから良く寝れるわぁー。」そんななかまの声を聴くと嬉しくなります。今度は何処へ行きましょう。

2010年11月29日月曜日

10月の家族プログラム


あんなに暑かったのが嘘のように冷え込みが日々厳しくなってきていますが、みなさまいかがお過ごしですか。

 10月24日は「家族プログラム」があり、19名のご家族の方がおみえになりました。10月のテーマは、「薬物依存 ~依存の過程」でした。ご家族の方が、薬物依存症という病気を知ることは、ご自分が、どのような問題に対峙しているのかを知ることになります。例えば、薬物の問題を持っている人(以下、「依存症者」)が、薬物を手に入れるために嘘をつくことがあります。その時に、依存症者を「嘘つき」と思うか、それとも「この人は病気に振り回されているんだ」と思うかでは、ご家族の方が依存症者に対して抱く気持ちが大きく違います。前者の場合は、依存症者に「裏切られた」ように感じ、怒りを抱きやすくなるでしょう。そのような怒りは、ご家族と依存症者との関係をさらにギクシャクしたものにしてしまうかもしれません。でも後者の場合には、「自分は(病気に振り回されている依存症者と)一緒になって病気に振り回されないようにしよう」と、心理的な距離を保ちやすくなると思います。このように薬物依存症という病気のことを知ることは、薬物依存症と距離を保ちつつ、依存症者との関係を大切にしていくことにつながります。

 家族プログラムは、ご家族の方が、病気のことを知り、そして薬物依存症との付き合いの難しさを語り合うことを通じ、依存症者との関係を大切にしていく力を蓄える場でありたいと思います。

家族ケア(地域創造基金)

2010年11月24日水曜日

岐阜ダルク6周年フォーラムに参加して

紅葉の季節になりました。先日、なかまと京都御所、下鴨神社に行きました。もみじの朱色、いちょうの黄色が美しいコントラストを醸し出していました。御所の砂利道を歩きながら、季節の移り気を感じることが出来ました。皆さんは何処か行かれたでしょうか?

23日、前日の雨が止み、晴天の中、高速からの山の紅葉を楽しみながら、岐阜ダルクフォーラムに7人で参加しました。テーマは「大切な私」

大勢の関係者の方、なかまが集まってあったかい雰囲気の中、始まりました。ゲストスピーカーとして、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所の松本 俊彦氏の「薬物依存の理解と援助」の講演がありました。薬物依存とうつ病の関係、薬物を止め続けて行く中での自殺の問題など、考えさせられる内容でした。自分自身も止め続ける中でうつ病を経験し、自殺を考えたことがありました。貴重な講演でした。

利用者の体験では、緊張しながら正直に話す姿に勇気と微笑ましさを感じることが出来ました。ありがとう。創設者の外山 憲治氏、施設長の遠山 香さんの話しは力強く、信じる心の大切さを改めて想う内容でした。

なかまとの再会、新しい出逢い、自分たちが出逢い続け、回復を楽しみながら伝え続けることが出来るのは大勢の方の支えなしでは出来ません。生き続けることの大切さと希望を貰い、金華山の美しい夕日を観ながら岐阜を後にしました。

S高等学校 薬物乱用防止講演での質問と回答

学校講演での感想文の寄せられた質問に施設長加藤氏が回答したものです。

Q:周りの交友関係で薬物をやっていても最初は止めていたけど、最後は自分も使ってしまったのはなぜか?
A:友達の誘いを断れなかった。よく思われようとした。仲間外れになりたくなかった。

Q:京都にどれくらい薬物をやっている人がいるのか?
A:使っている人の人数はとらえにくいので、検挙、補導人数をお答えいたします。
平成20年度 京都府覚せい剤等事犯検挙人員
麻薬、向精神薬取締法違反4人
大麻取締法違反55人
覚せい剤取締法違反199人
毒物及び劇物取締法32人

平成20年度 京都府 未成年者 検挙・補導人員
麻薬、向精神薬取締法違反1人
大麻取締法違反4人
覚せい剤取締法違反5人
毒物及び劇物取締法12人

Q:性欲は強くなるのか
A:覚せい剤はそのような効果もあります。大麻は性欲減退作用があるとも言われており、
薬物によってその効果は様々です。

Q:薬物の入手先とは?
A:最初の薬物の入手先は友人です。徐々に薬物仲間より入手先を知ることとなっていきます。

Q:薬物の名称、隠語?
A:
大麻:(マリファナ、草、はっぱ、ガンジャ、93(くさと読む)、ビシ、チョコ、ハシシ)
MDMA:(エクスタシー、バツ、エックス、X、ばってん)
覚せい剤:(シャブ、S、スピード)

Q:薬物をしている人をやめさせるために日本や世界で行動していることはありますか?
A:アメリカではドラッグコートという薬物の事件を専門に扱う裁判制度があり、処罰だけではなく治療的な取り組みがなされております。ヨーロッパではハームリダクションと言って、薬物の使用によって使用者と社会が被る有害性(感染症の問題・二次的被害等)をいかにして削減するかに重点が置かれた政策が取られており、薬物の個人使用が容認されている国もあります。

Q:どうして大麻がこの世から無くならないのか?
A:大麻は昔から自生の植物であり、麻繊維産業にも使われており、完全にこの世から無くなることはないでしょう。衣類に使われるような安全な利用や使い方を徹底することが大切ではないでしょうか。

Q:ドラッグって誰が考えたのか?
A:元々は役に立つお薬を作ろうとして出来てしまったことが多いようです。覚せい剤も最初は治療薬でした。後に副作用が強く、大きい為に使用をやめ取締りの対象となっていきました。

Q:たばこの何倍やめにくいか?
A:難しい質問ですね。実際、やめはじめのころ、覚せい剤を使いたくなる頻度は、たばこほど頻繁に襲ってきませんが、しかし、たばこより強く使いたい気持ちに襲われます。
やめ続けていく中でたばこの代わりとなるものは多いのですが、覚せい剤の代わりとなるものは少ないので、長期間止めている中での再使用のリスクは覚せい剤のほうが高いように思われます。
ですから、やめはじめはタバコがやめにくく、やめ続けるのは覚せい剤が難しいといった感じでしょうか。

Q:なぜ日本各地にリハビリ施設はないのか?
A:これまで病気としてとらえられず、医療や福祉の対象とされてきませんでした。そのため、薬物問題は司法的な問題として扱われてきました。だからリハビリ施設が造られることもありませんでした。今は医療や福祉の対象とされるようになりリハビリ施設や対応する医療機関も少しずつ増えてきております。

Q:なぜ国に協力を求めないのか?
A:ダルクも協力を訴えてきましたが、なかなか変わらないものです。研究等が行われて少しずつではありますが制度の充実や施策が実施されてきております。

Q:薬物を使った時の感受性の変化について
A:決して良い形での感受性が育つことはありません。逆に受け止める力を失い身勝手になり、被害妄想や勘繰り、空想癖や妄想癖が出てくることが多いでしょう。

Q:被害妄想は薬物を使った時にだけでる症状ですか?
A:薬物を使うことだけではなく精神疾患の場合にも出てくることがあります。

Q:何歳の人が最も依存症になっているのか?
A:いま最も治療的な場面におられるのは30代の依存症の人たちでしょう。そのような人たちに使いだしたころを聞くと、その多くは10代の中頃と回答しています。

Q:薬物をやったら音がきれいに聞こえたとか、映画が今まで以上に迫力がったとか、良いことを教えるのはどうかと思った。もうちょっと教え方や講演の仕方を考えてほしかった。
A:このことについては悩みもしますが、ありのままを知ることで、その危険な場面を知ってほしいのです。薬物との出会いは、「恐ろしいと聞いていたがそんなこともないな、ちょっと楽しいよね」というような拍子抜けの体験です。薬物は、『よすぎる・楽しすぎる』と思わせる。そこに恐ろしさがあるのです。

Q:薬物をやめる時に支えてくれる人はいましたか?
A:支えてくれる人たちはいたのに薬物の魔力のために信じることも頼ることもできずに、ひどくなっていきました。そんな時に同じような体験をしていたダルクの人たちに少し安心感を持ち、助けを求めました。

Q:薬物を使った時に効果や副作用とは
A:覚せい剤は寝られなくなったり疲れを感じにくくさせたりします。副作用は、食欲減退、被害妄想、幻覚など、ろくなことがありません。

Q:薬物依存に正式な病名や学名はありますか?
A:アメリカの標準的な精神障害の診断マニュアル、DSM-Ⅳ(1994)では、アルコールを含む11種類の乱用物質に関係する精神障害のすべてを含めて、物質関連障害(Substance Related Disorders)と言います。
古くは、「薬物中毒」という用語が薬物乱用、依存症の意味で使われていました。この一部が、まだ行政用語の中に残っています。しかし現在では、医学的に、物質使用障害である「乱用・依存」と物質誘発性障害である「中毒・離脱」は概念的に明確に区別されているので注意が必要です。

Q:薬物をすると幻覚が見えるってテレビで見ました。それが、どれぐらいリアルに見えるのか聞きたかった。
A:まさしくあるように、またはいるように見えるようです。実際はないのですが、受ける感覚(怖い、恐ろしいなど)は現実であり

Q:煙タイプの薬物は煙たくならないんですか?
A:大麻の吸うことと覚せい剤を煙にして吸うことはずいぶんと違った感じです。大麻については、たばこの煙たさ程度だと思います。覚せい剤の煙は煙たくなるような煙ではありません。加湿器から出てくる水蒸気のような感じです。若干ですが味と香りがあります。

Q:薬物が違う名前で呼ばれている由来はなぜ?
A:周りの人たちに聞かれても何の話をしているのかわからないようにするためです。

Q:昔、大麻は違反ではなかったのか?
A:第二次世界大戦後、違法となりました。それ以前は、取締りの対象でもありませんでしたし、大麻を吸うということもありませんでした。60年代のアメリカのヒッピー文化とともに日本に伝わってきたようです。

Q:薬物使用の犯罪再犯率は?
A:刑の執行を受けたものが満期釈放、仮釈放、または恩赦により出所した後、再び犯罪を繰り返す比率を再犯率といいます。特に覚せい剤事犯の場合、この再犯率が50%前後と極めて高いのが特徴です。覚せい剤の精神依存性の強さを物語る数字だと思います。

学校講演(地域創造基金)

2010年11月22日月曜日

薬物の恐ろしさ講演 宇治の高校で京都ダルク施設長


若者に広がる薬物の恐ろしさを知ってもらおうと、京都府宇治市五ケ庄の莵道高で11日、薬物乱用防止講演会が開かれた。薬物依存からの回復を支援するNPO法人「京都ダルク」(京都市)の加藤武士施設長(44)が自身の依存体験を話した。・・・・京都新聞記事へ。

学校講演(地域創造基金)

2010年11月3日水曜日

最も有害な薬物はアルコール、社会的な影響も考慮 英研究


【11月2日 AFP】英政府の薬物に関する独立科学委員会(ISCD)は1日、英医学専門誌「ランセット(The Lancet)」に、社会的な影響も考慮すればアルコールはヘロインやクラック・コカインなどの……
≫続きを読む

2010年10月31日日曜日

NAパブリックインフォメーション・イン滋賀に参加

10月29日(金)滋賀県大津市の紅葉が始まった琵琶湖のほとりにて、NAパブリックインフォメーション(薬物依存者によるセルフヘルプグループの関係者に対する広報セミナー)が行われました。

NA関西エリア(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県)主催の広報活動の一環です。京都ダルクの利用者も参加して来ました。

これまで、'08年は大阪市、'09年は堺市で行なわれました。今回の大津市では「仲間と共に」~私たちは必ず回復する~をテーマでした。

ダルクプログラムはNAのミーティングに定期的に参加することを推奨しています。ダルクを利用中にNAの参加を習慣づけて、退寮した後も薬物を止め続ける為にNAが有効であるからです。

終了後、心地良い疲れを感じながら、何時ものようにNAのミーテイングに向かいました。

2010年10月24日日曜日

京都ダルク七周年記念フォーラムを経て

秋らしい緩やかな陽射しの中、五条大橋の近く「ひと・まち交流館京都」にて、七周年記念フォーラムが行なわれました。

”~今日だけ~認め、信じ、ゆだねる”をテーマに開会の挨拶の後、なかまが制作したスライドショーから始まりました。設立当時のなかまから、フォーラム前日に繋がったなかままでの映像が流れ、会場全体が温かい空気に包まれ京都ダルクの活動が紹介されたあと、なかまの話しが始まりました。

初めて大勢の前で話す前の緊張感は、しらふで生きている証しかも知れません。話し終え、ハグをして壇上から降りてくる表情はホッとしていて、満足感で溢れたいい顔をしています。

ダルク創設者でもある近藤恒夫氏の講演はフィリピンの薬物依存の現状、活動の現状など、スライドを交え、世界中で起こっている薬物の問題を提起されていました。日本以外にダルクとしてはトルコのイスタンブールに一つあるのが現在の状況ですが、フィリピン、韓国に開設される活動が進んでいます。

今回のフォーラムでは約200名の来場がありました。多くの人達に、ご支援を頂き、必要とされながら、7年目を迎えられたことを感謝致します。
フォーラム後の祝賀会にも沢山の方に参加して頂き、笑いあり、涙あり、感動ありのひと時を過ごすことが出来ました。

準備から協力して頂いた方、当日、お手伝いして頂いた方、来場下さった方、沢山の花を贈って頂いた方、来れなかった方に支えられながら、無事、終えることが出来ました。ありがとうございます。
~今日だけ~しらふで生きることが出来ることに感謝しています。
サトシ
 

2010年10月21日木曜日

新入生「大麻入手可能」6割超…関関同立が調査

関西大、関西学院大、同志社大、立命館大は21日、今春入学した大学1年生を対象にした「薬物に関する意識調査」の結果を発表した。

 大麻入手が「可能」と答えた学生が6割を超え、前年の調査の3割から急上昇。大麻の使用現場を周囲で「実際に見た」との回答も941人にのぼり、学生の間に薬物汚染が広がっていることを浮き彫りにした。

 調査は4大学が合同で今年4月、学生計2万6058人に対して実施。77・1%の2万88人から有効回答を得た。

 「大麻の購入を勧められたり、使用を誘われたことがあるか」との設問に、294人(設問回答者の1・9%)が「ある」と回答。「周囲に所持したり、使用したりしている人がいる」と答えた学生は、712人(同4・6%)に上った。

 大麻を「少々苦労するがなんとか手に入る」とした学生は前回の21・8%から40・1%に、「簡単に手に入る」も9・8%から24・6%にそれぞれ急増し、設問に答えたうちの65%近い1万2559人が入手は「可能」とした。

 関西大広報課は「薬物使用の危険性が若年層に広がっていることを改めて裏付ける結果となった。授業や講演などを通じて学生への啓発活動に力を入れる」としている。

 警察庁によると、昨年、大麻を所持するなどで2920人が摘発され、1956年の統計開始以降、過去最多。未成年と20歳代が約6割を占めた。今年上半期の摘発者は前年より減少傾向だが、栽培して摘発されるケースが増えている。(2010年10月21日15時54分 読売新聞)

この状況を改善するために学校講演をさらに増やしていければと考えています。

参考に、ご覧ください。
本調査は、薬物に対する国民の意識や薬物乱用防止のための広報啓発活動に関する調査を実施し、その結果を基に、大麻、MDMA 等合成麻薬等の薬物に対する青少年*や成人の意識を把握することを目的とするものである。
また、調査の結果に基づき、学校等における薬物乱用防止教育の経験とその影響、有職・無職少年に対する薬物乱用防止教育の方法等、青少年の薬物を拒絶する規範意識の向上方策等につき検討する。

平成21年度インターネットによる「青少年の薬物乱用に関する調査」報告書

学校講演(地域創造基金)

2010年10月19日火曜日

第6回薬物依存症者回復支援セミナーin金沢

主催:龍谷大学・更生保護総合センター
2010年12月11日(土)・12日(日)13:30-
ところ:金沢市ITビジネスプラザ武蔵
参加費:資料代3,000円+カンパ

詳しくは、以下リンクチラシをご覧ください。

第6回薬物依存症者回復支援セミナーチラシ(PDFファイル)

2010年10月14日木曜日

「薬物乱用のない社会づくり きょうとふプラン-京都府薬物乱用防止中期戦略-」(中間案)

パブリックコメントの募集が15日(金)より始まります。

 京都府では、各分野の専門家のみなさまのご意見をお聞きしながら、「薬物乱用のない社会づくり きょうとふプラン-京都府薬物乱用防止中期戦略-(仮称)」の策定を進めておりますが、この度、中間案を取りまとめました。
 中間案では、薬物乱用防止対策をより一層推進するため、当面取り組まなければならない具体的な施策等をお示ししています。
 この中間案に対して、多くの府民のみなさまからのご意見やご提案を募集します。
 お寄せいただいたご意見等につきましては、これに対する京都府の考え方を整理した上で公表することとしています。(個々のご意見等には直接回答いたしかねますので、あらかじめご了承願います。)

●募集期間 平成22年10月15日(金曜日)から 平成22年11月8日(月曜日)まで

「薬物乱用のない社会づくり きょうとふプラン-京都府薬物乱用防止中期戦略-」について

「薬物乱用のない社会づくり きょうとふプラン-京都府薬物乱用防止中期戦略-」(中間案)に対するご意見をお寄せ下さい。


薬物乱用防止戦略加速化プラン(平成22年7月23日決定

2010年10月12日火曜日

生活保護受給家庭への学力援助の動き

昨日の朝日新聞の記事に目が止まった。「生活保護受給家庭への学力援助へ」低所得者、生活保護受給家庭では、実際、子供が塾へ通える金銭的余裕はないのが現状である。自分自身もかつて、塾に通い、受験戦争を経験し、大学受験で挫折をし、薬物へ逃避していったことがある。今の日本の教育現場では、学力優先、受験の為の勉強が現実で、中学校、高等学校内での授業では、付いて行けず、落ちこぼれ、留年、退学する学生も多い。自分の息子も中学から塾に通い、11時過ぎに帰宅することもあった。
本来、学校とは、集団生活における人間関係の基礎、助け合い、生きていく希望を学ぶ場所であって欲しい。塾へ通うことが出来ない生徒の為に援助し、中卒、高校中退を理由に就職出来ず、薬物依存、ひきこもり、自殺を招く前に予防することは素晴らしい試みと想えるが、、、。

その夜、松本少年刑務所での20代から60代までの受刑者が、中学の学力を身に付け、卒業式を迎えるまでのドキュメントドラマを観た。絶望したからこそ、希望と更生を求めていく姿、それを教える教官の心の変化に感動を覚えた。薬物離脱教育プログラムに参加する中で、心で接して行きたいと改めて感じた。

ダルクでは、薬物を止める方法は教えてくれない。教えてもらったのは、夢と希望を持って、生きていいんだってことである。

「薬物乱用のない社会づくり きょうとふプラン-京都府薬物乱用防止中期戦略-(仮称)」について

京都府では、今年度「薬物乱用のない社会づくり きょうとふプラン-京都府薬物乱用防止中期戦略-(仮称)」を策定を進めており、この内容を検討するため、以下のとおり政策検討委員会を開催いたしました。

この委員会には、施設長の加藤も参加しております。
今月下旬には、パブリックコメントの募集が行われる予定です。
ぜひ、検討委員会の概要をお読みになっていただきご意見をください。
よろしくお願い致します。

<第1回>
第1回政策検討委員会
日時 平成22年8月17日(火曜日)13時30分~15時30分
場所 京都府庁西別館 4階大会議室B

第1回政策検討委員会結果概要( PDFファイル ,148KB)

<第2回>
第2回政策検討委員会
日時 平成22年8月30日(月曜日)13時30分~15時30分    
場所 京都府庁西別館 4階大会議室C

第2回政策検討委員会結果概要( PDFファイル ,252KB)

<第3回>
日時 平成22年9月16日(木曜日)10時~12時
場所 ルビノ京都堀川2階 嵯峨の間

2010年10月6日水曜日

家族プログラム報告

 朝夕が大分過ごしやすくなり「やっと夏が終わった」と感じる季節になりました。みなさま、いかがお過ごしですか?

 9月26日は「家族プログラム」がありました。この日は、24名の方がおみえになりました。24人の参加者は、京都DARCでは初めてのことで、資料のコピーを何度もしたり、席を作ったり、お茶の準備に手間取っていると、参加者の方がお手伝いをしてくださいました。ありがとうございました。

 9月のテーマは、「家族の回復」でした。よく「なんで家族が回復しなきゃいけないの?病気なのは、薬物依存症者なのに…」と聞きますが、私たちは、依存症に振り回されて疲れ果てている家族の方が、自分自身を取り戻し、自分と向き合いながら、依存症者との関わり方を変化させていくことを「家族の回復」と言っています。薬物依存症はとても時間がかかる病気です。だからこそ、家族が疲れ果て倒れてしまわないように、「自分のケア」をしていくことが重要です。

 今回の「家族プログラム」は大勢の方が来てくださいました。家族プログラムの参加者が増えることを、「これはいいこと?」と戸惑う方もいらっしゃるかと思いますが、私は、それだけ孤立している家族が少なくなるという意味で、1人でも多くの家族の方にご参加いただきたいと思います。参加者が多くなると、お1人の分かち合いの時間が短くなってしまうのではと心配される方もいらっしゃるかもしれません。でも「家族プログラム」は、個別の家族の相談にしっかり対応していく場ではなく、同じ「家族」という立場の方が出会い、つながり、一緒に薬物依存症を学んでいく場です。グループなので、どうしてもお1人の方に話していただく時間は限られてしまいます。お一人、おひとりが抱えていらっしゃる様々な問題への対応は、個別カウンセリングをご利用ください(京都DARCにお電話でお申し込みください)。

薬物依存症者の家族心理ケア事業

JCCA(ジャパン・カトリック・コミティ・オン・アディクション)に参加して

10/3~10/5の3日間でJCCAセミナーに4名で参加してきました。

山梨県は富士河口湖の畔にて、富士山をバックに(曇り空のため、見えませんでしたが・・・汗)マイナスイオンたっぷりな大自然の中で今回のセミナーは行われました。

初日は車での参加のため、夜10時頃に到着しました。(滋賀県で行われた青少年育成指導者研修会の講演に参加してきた為)

2日目は朝9時30分からスタート。午前中は「一般常識・教養」のセミナーです。午後は「発達障害」です。はっはっ発達障害!!(汗)最近、この言葉に敏感に反応しちゃう!!なにわともあれ、不完全な僕には一日を通して貴重な体験でした。

3日目突入です。定例会が行われ、JCCA会計報告、各マック、ダルクの情報交換等が行われました。我らの京都ダルク施設長、加藤氏も終始マイクを握り、今後のJCCAの在り方、展望を熱弁します!!真剣さとやる気がヒシヒシと伝わります。僕はとなりで冷や汗でしたが・・(またまた汗)。

閉会の挨拶の後、市原ダルクの斎藤さん達と「名物 吉田うどん」を食べに行きます。場所が分からない僕たちはコンビニへレッツゴー!!定員さんに吉田うどん一覧マップを手渡され一安心・・。無事に食べ終わり帰りの高速に乗って何気に吉田うどんマップを見るとなんと!!赤ボールペンで薄ら「店用」という文字が。少しずつ12ステップが浸透しつつある僕の魂には「罪悪感」がリフレイン!!後日郵送してかえす事を決心したのでした。チャンチャン。

by devin

JCCAセミナーIN富士河口湖に参加して

空が澄んでいた。空気が柔らかかった。風が心地良かった。カシオペア座が見えた。なかまの笑顔があった。

自分自身、定例会、会議と聞くと、営業会議、激しい我の戦いと感じる。かつて、会社組織で体験して感じていたことである。今回、気付いたのは「ダルクの此れからについて」「スタッフのやるべきこと」「薬物依存症の多様化」を我を通すのではなく、話し合う姿、分かち合う心、出逢い、再会を楽しむ癒しが自分自身にとって、生き続けること、成長することには大切な財産であると再認識出来たことである。

食事を楽しんだ。温泉を楽しんだ。フェローシップを楽しんだ。山梨ダルクの佐々木氏の計らいで、河口湖でのモーターボートに乗れた。夕日の前の富士山は雄大で、眼鏡が飛びそうな風を受け、心の底から笑えた。自然のパワーをもらえた。感謝。

最終日の定例会で、話す時間が与えられた。緊張しながらマイクを握り、起立して話し出すと、笑いと笑顔があった。自分の想いとお知らせを伝えることが出来た。拍手のあと、「赦された。受け入れられた。」と心のつかえが取れたような嬉しさがあった。ハグをして、再会を願いながら、会場をあとにした。

帰り道に寄った、名物の「吉田うどん」に舌鼓を打ちながら、腰のある麺、美味しい水を頂いた。

その後、ずいぶんとお世話になった仲間がいる老人ホームに行った。7年振りの再会。嬉しかった。涙が出た。脳梗塞のため、言葉が話せないが、私の顔を指差しながら、心配そうにしている姿は変わっていなかった。23年前に出会い、初めてハグをしてくれた仲間である。その頃のことを思い出した。初心を思い出すことが出来た。また、逢いに来たい。

今回、会場を準備し、コーヒーを用意し、灰皿を片付け、キビキビと動いている山梨ダルクのスタッフ、利用者の姿を見て、大変さと遣り甲斐を感じた。「自分の為が誰かの為。」
お疲れさまでした。ありがとう。

by サトシ

2010年10月2日土曜日

尾道刑務支所薬物離脱教育に参加して

夕焼けの茜色が美しい季節になりました。仲秋の名月も澄んできれいでした。

先日、尾道刑務支所の薬物離脱教育プログラムに3人で参加して来ました。7月と同じ受刑者メンバーへのメッセージだったので、お互い顔も覚えていて、質問も多くあっという間に2日間が過ぎていきました。

今回は、”薬物への執着から解放へ”ということで「引き金」と「しらふの楽しみ方」をテーマに私たちの体験談を伝え、受刑者メンバーの考えや思いを聞き、回復の分かち合いができた貴重な時間となりました。

疑心暗鬼な表情から笑顔に変わっていく雰囲気を体験し、出逢うこと、伝えること、耳を傾けることの大切さを改めて感じさせて貰えました。出所後に逢いたいものです。

尾道を後にし、広島ダルクに向かい、顔なじみのなかまとの再会。新しいデイセンター予定物件を見学し、何もない空間を見ながら、かつて三河ダルクの物件を、半年かけて捜し続けたことを思い出しました。

定例会にも参加させてもらい、色んな立場で集まってくださった支援者の方の熱心さ、これからに向かっていく希望を目の当たりにして大きな力を分けて貰えました。感謝。

井上氏の大変さも感じながら、エールを送りたい気持ちで一杯です。

2010年9月25日土曜日

ワーキング・サバイバー研究会に参加して

先日のカミナリ、ゲリラ豪雨のあと、急に朝晩は涼しくなった。

京都ダルクでは、風邪が流行り出している。季節の変わり目、薬物依存症者にとっては、体調の管理が心の管理に繋がる。経験から云っても、うがい・手洗いが自分を守ることにとって、大切な行動である。

9月25日、龍谷大学のともいき荘にて、「ガンのワークショップ ワーキング・サバイバー」にお手伝いを兼ねて参加した。

先月、母親が肺がんで息を引きとった。未だに現実として感じられない。参加する前は正直、気が進まなかった。現実を見たくないという気持ちがあったのかも知れない。

グループに分かれての意見交換、それぞれの立場での経験、体験談を聞く内に現実のこととして、自分の中で受け入れられていく変化を感じた。

自分たちは自ら薬物を使い、周りの人を巻き込み、金銭的にも、精神的にも病んでいった。その中で、ダルクに出逢うことができ、自助グループに参加し、同じ問題を分かち合うことで、新しく生きる力を与えられた。

今回、参加することで、同じ問題を共有すること、ひとりの壮絶な経験が人々の心を動かし、会を続けることできっと、大きなパワーになることを確信することが出来た。

会場の外にはまだみどりの葉を付けるもみじの木が青空の中、太陽の光を受けていた。もうすぐ奇麗に真っ赤な葉になり、美しい紅葉を楽しませてくれるのだろう。

2010年9月18日土曜日

京都DARC7周年フォーラム

京都DARC7周年記念フォーラム
テーマ「JUST FOR TODAY ~認め、信じ、ゆだねる~」
日時: 2010年10月23日(土)
場所: ひと・まち交流館京都
講演: 日本DARC代表 近藤 恒夫氏
参加費: 無料
午後1時30 から午後5時30 まで
お問い合わせ:京都DARC まで 【電話】075-645-7105
主催:特定非営利活動法人 京都DARC
後援:
京都府・京都市・京都市教育委員会・京都弁護士会・自由人権協会京都・京都精神保健福祉士協会
京都精神神経科診療所協会・京都新聞社事業団

フォーラム終了後、同会場にて祝賀会を開催いたします。
仲間、家族、支援者が手作りで作った食事を用意しての会です。
ゆるゆるとした会でですが、皆さんとの皆様と回復と成長を一緒に分かち合っていただければ幸いです。

京都DARC7周年記念フォーラムチラシ(PDFファイル)

薬物依存患者支援/民間職員の研修実施へ/政府が答弁書

2010年8月10日 第175臨時国会にて、塩川てつや国会議員による薬物依存症者の治療・社会復帰の支援の充実強化に関する質問に対し答弁が行われた。

 政府が今年度中に、薬物依存患者へのリハビリ支援活動を行っている民間団体の職員を対象として依存症の基礎知識などの研修を行うことを予定し、現在実施団体の選考等の準備を進めていることが、質問主意書に対する答弁書で明らかになった。

 答弁書によると、政府は今年度、「依存症回復施設職員研修事業」を創設。依存症のリハビリ支援を行う民間団体「ダルク」等へ基礎知識のほか、薬物の身体への影響、依存症患者が利用可能な支援内容等の研修を行うとしている。

 薬物依存症をめぐっては、所持や使用の犯罪の刑期を終えて社会復帰した後のリハビリ施設等が不十分で、薬物事犯の再犯率が5割を超えるといわれている。薬物依存症関係団体などから、治療体制の整備などを求める声が上がっていた。

 政府は一昨年「第三次薬物乱用防止5か年戦略」を取りまとめ、今年7月には「薬物乱用防止戦略加速化プラン」(加速化プラン)を具体策として打ち出した。

 この間、薬物依存症のリハビリ支援を行っている団体の関係者からの要請を受け、「加速化プラン」で再犯防止の対策強化のために連携するとしている民間団体や政府の具体的活動支援の内容を質問。また、受け皿となる治療回復施設の創設・拡充についてもただした。


→質問主意書全文(PDF)
→答弁書全文(PDF)

2010年9月14日火曜日

家族相談も増える一方

ようやく夏も終わりそうな穏やかな風も感じられるようになってきました。

今年の夏は、NHK教育が薬物依存症の回復をテーマに沢山の番組を作られました。
9月22日(水)、23日(木)午後8時~8時29分には、薬物依存・反響編(NHK教育テレビ)として、放送が予定されています。

今回の番組では、「ETVワイド ともに生きる 薬物依存」に寄せられた、本人や家族からの反響を紹介しながら、当事者の回復のためにどんなサポートが求められているのか、2夜連続で話し合っていきます。

そのようなこともあってか、京都ダルクでは、利用者が増えてきております。

デイセンター・マハロが出来た当時(まだ2年程前ですが)十分なスペースがありましたが、今ではスタッフ、仲間、相談者、見学者で早くも手狭になりつつあります。

相談についても増える一方です。本人・家族の電話相談を含めると7月8月で35件の相談がありました。

個別の家族相談については、来所していただき十分な時間を取るようにしておりますが、家族ケア・スタッフも常勤での対応ができておらず、スケジュール調整に苦慮しております。

どうかこのような活動に活動にご理解とご支援をお願い申し上げます。
そして、いつしか、家族のための家族の場が出来ればと願っております。

薬物依存症者の家族心理ケア事業
 

2010年9月13日月曜日

いい汗、掻いて!!

9月も中旬に入り、やっと朝晩はちょっと過ごし易くなって来ました。
ダルクの外のチェアに坐り、前の公園の緑を眺めながら、空を見ると、いつの間にか、鰯雲が天高く流れています。

季節はゆっくりと、でも確実に進んでいます。
自分もゆったりと生きたいものです。

先日、なかまと一緒にジムとプールのある「アクアリーナ」に行きました。
身体を動かすことは、心の健康、ストレス発散、やり続けること、変化が目に見えること、疲れて夜はぐっすり眠れること、etc。
プログラムに通じるものが多く有ります。

それぞれ、バーベルをしたり、自転車を漕いだり、ランニングマシーンで走ったり、いい汗、いい顔、いい笑いがありました。
何人かは途中でプールで気持ち良く泳いだようです。

心地良い疲れを感じながら、帰路に着きました。
自分自身、最近メタボのお腹が気になって来たところ。
週に一度、これからも続けていい汗を一緒に流したいと思います。

一緒に過ごすこと、一緒にミーティングに出ること、一緒に笑うこと、自分が教えてもらった、大切な財産です。

2010年9月9日木曜日

フィリピンから来た仲間たち


フィリピンからのメンバーが京都ダルクを見学に来ました。
キンバリーさんとキャロラインさんです。

彼らは現地の回復者で、回復支援団体「Family Wellness Center Foundation(以下、FWC)」のメンバーです。彼らはフィリピンにリハビリ施設を作る準備を進めています。

FWCは、薬物依存症者回復支援団体である特定非営利活動法人アジア太平洋地域アディクション研究所(以下、APARI)及びJICA と共にフィリピンの首都マニラ市の貧困地区で薬物依存症者の回復支援活動を行っています。

マニラで貧困層の人々が住む「スラム街」では様々な理由でシンナーに手を出す人も多く、麻薬などの薬物使用にエスカレートするケースが多いと言います。 

FWCとAPARIは1999年に薬物依存症者回復支援者の世界会議で出会って以来、このような状況に置かれた人々へ支援の輪を広めようと情報交換や現地調査を行なってきました。

その10年来の協力関係が実り、2009年5月からJICA草の根技術協力事業としてマニラ市での活動を開始しました。

研修の一環として京都DARC、奈良DARCの見学と研修を終え、8月28日の朝、キンバリーさんとキャロラインさん、沖縄ダルクの三浦さんとアパリの尾田さんをホテルまで迎えに行き、東京へ戻る飛行機の出発時間までの空いた時間に、三十三間堂に観光に行きました。

初めて行った三十三間堂はとても幻想的で、観音立像の数の多さに圧倒されました。
しかしその日の京都も暑く、気温は35度を超えていたと思います。
三十三間堂の中もかなり暑かったです。こうなると車の中が一番ですね~。

空港に向かう途中でディスカウントショップに寄りました。キャロラインさんが日清のシーフードヌードルが欲しいと言って、それを買いに行きました。(なんと2ケース!)ずいぶんとシーフードヌードルが気に入っているようです。フィリピンだと高い商品になっているようです。

ヌードルもゲットして、いざ空港へ。みなさんお疲れのようで、車の中ではうつらうつら・・・
空港でお昼を一緒に食べた後に、お別れしました。

キンバリーさん キャロラインさん、ぜひまた京都にいらしてくださいね。

JICA地球ひろば(今回の来日の様子が報告されております。)

2010年9月8日水曜日

ダルクは日本だけではない

今年はいつまでも残暑が厳しい日が続いています。

皆さん、体調を崩したりしてませんか?
京都は流石に蒸し暑いです。

ダルクが開設されてから25周年を迎えました。
今では全国各地に50か所余りまで拡がっています。

ところで皆さんはダルクは日本国内だけではないとご存知ですか?
2007年8月、青山氏によりイスタンブールダルクが開設されています。

日本でのスタッフ経験を活かし、単身トルコに渡り、今では、トルコ語をペラペラ使いこなし、翻訳が出来るようにまでになっています。青山氏の無計画は偉大な力の計画のもと、今では、沢山のなかまに囲まれながら、イスタンブールに根づき始めています。

しかし、ダルクを維持していく事は、日本国内でも大変なことです。
まして、親日派の多いトルコとはいえ、異国の地でひとりの日本人が始めた活動は、なかなか、理解も支援も受けることが出来ないのが現実です。

遠い土地で頑張っている青山氏の活動に「空」で繋がっている日本から、声援を送りたく、皆さんにお知らせさせていただきました。

 イスタンブールダルクブログ  

2010年9月6日月曜日

薬物依存と家族

 8月22日に「家族プログラム」がありました。京都では地蔵盆と重なるところも多かったようですが、9名の方が参加されました。今月のテーマは「薬物依存と家族」でした。家庭のなかで薬物の問題が起こった時に、ご家族がどのような心理状態に陥りやすいか、またどのような行動をとってしまうかをお話しさせていただきました。

薬物依存症は周囲にいる人を巻き込む病気と言われています。また依存症者が責任を負えない場合に、ご家族に(責任を)肩代わりするように求める社会的圧力もあります。例えば、依存症者が借金を返せなくなった時に、代わりにご家族に借金返済を求めることが当たり前のように行われています。でも依存症者が20歳以上(成人)である場合には、自分がした約束は依存症者自身が責任をとらなくてはいけないのです。また貸す方も依存症者を1人の大人として信頼して貸したのですから、肩代わりをご家族の方に求めるのはおかしな話だと思います。まして、依存症者が未成年である場合は、保護者の承諾無しにお金を貸す自体に問題があると考えられます。しかし現実にはご家族のところに、依存症者が方々でした借金の取り立てがやってきます。

 このようにご家族は否応無しに、薬物依存症が家の内外で引き起こす問題に巻き込まれてしまいます。しかし、ご家族が本来は依存症者が担うべき責任を肩代わりし続ける関係性に陥ると、両者の信頼関係はドンドン損なわれていきます。同時に、依存症者が自分の病気と向き合うことなしに、薬物を使い続けられる状況を作ってしまうことにもなります。そして薬物依存症に振り回されたご家族は、いつか力尽きてしまうでしょう。

 依存症者との関係を大事にしていく…そのためには、信頼できる部分は信頼しつつ、依存症には手を貸さないことが必要です。しかし、これは実行していくのがとても難しいことなのです。だから、ご家族が「自分(たち)には誰も助けてくれる人はいない」と感じる状況のなかで考えても、なかなか関係性を変える方向に進んでいけないことがあります。京都DARCでは、ご家族が孤立することがないように、他の参加者とともに依存症者との関わり方を考える場「家族プログラム」と、カウンセラーとともに、個々の状況のなかで依存症者との関わり方をどのように変えていけばいいかを考える個人カウンセリングを行っています。ご家族が抱え込むことがないよう一緒に考えていきたいと思います。

 家族プログラムやご家族を対象としている個人カウンセリング(予約制)については、京都DARCにお問い合わせください。

薬物依存症者の家族心理ケア事業

2010年9月5日日曜日

薬物依存症からの脱出を!

9月5日(日曜日)放送のラジオの収録に加藤さんと行ってきました。京都DARCの活動報告や、薬物依存症患者を支えるべき家族のケアのサポート、加藤さん本人の体験談などがありました。 是非まだ聞いていらっしゃらない方はこちらからお聞きください。

FM797 KYOTO HAPPY NPO!

happynpo 京都DARC放送分

2010年9月3日金曜日

某中学校薬物乱用防止講演会での質問への回答

某中学校薬物乱用防止講演会での質問への回答

質問①:
止めた後、後遺症はどのようなものだったのですか?今も続いていたりするのでしょうか?

回答:
私自身の事でいえば、止めようとしても使いたくなってしまうという後遺症でしょうか。たとえば、覚せい剤の結晶は白い半透明の結晶ですが、よく似たものに、岩塩、氷砂糖やグラニュー糖などがあります。そういったものを見たときに、覚せい剤を思い出し使いたくなってしまう。そんな事が起きます。進行すれば幻聴が聞こえ続けるなんて事も後遺症としてあります。

質問②:
僕は将来、薬物を使用しないのですけど、一体薬物を一回買うのに、いくらかかるのですか?

回答:
薬物の種類によってさまざまですが、一回分なら500円位から数千円ぐらいでしょうか。たとえば今晩、カラオケに行って遊ぶ程度の感覚で薬物が使えてしまいます。高校生がアルバイトして十分買える金額でしょう。

質問③:
薬物依存症になった人はどういう治療をされるのでしょうか?治療して回復した。など聞いた事があるのですが、壮絶なのですか。

回答:
薬物を使った事で命の危険等があれば、救命救急が担当することになります。
精神的に問題が多ければ精神科病院での入院治療が必要でしょう。軽度であれば精神科への通院等も有効な治療方法になるでしょう。
また、薬物を止め続けるためには、地域社会内でダルクのような場を利用して薬物を使わずに生きる(暮らす)事を今日一日続ける。
止め続けるのは、大変なことです。治療を行っている途中にも命を落とす依存者が少なからずいるのも現実です。

薬物乱用・依存防止のための学校講演事業

2010年8月23日月曜日

第5回薬物依存症回復支援セミナー





第5回薬物依存症回復支援セミナー IN 北九州

日程:2010年10月9日・10日
会場:北九州市立大学北方キャンパス 本館C303教室
参加費: 3000円+カンパ

【第1日目】(13時00分~18時00分)
・石塚伸一「趣旨説明」(30分)【~13時30分】
・近藤恒夫「薬物対策のいま~新たな総合対策のゆくえ~」(30分)【~14時00分】
・石塚伸一「日本版ドラッグ・コート実現のために」(30分)【~14時30分】
・休憩(15分)【~14時45分】
・西村直之「医療現場における治療と回復支援の葛藤」(40分)【~15時25分】
・丸山泰弘「薬物治療プログラムと同意」(30分)【~15時55分】
・休憩(15分)【~16時10分】
・北九州のダルク「仲間たちとミーティング」(110分)【~18時00分】
・~懇親会~【担当:中村さん】

【第2日目】(9時30~13時00分)
・土山希美枝「他機関連携はなぜ困難か―<つなぎ・ひきだす>関係のために―」(30分)【~10時00分】
・尾田真言「刑事司法手続における薬物依存治療」(30分)【~10時30分】
・休憩(15分)【~10時45分】
・大森●●「保護観察実務における対応」(30分)【~11時15分】
・加藤武士「ダルクの内(うち)と外(そと)」(30分)【~11時45分】
・休憩(15分)【~12時00分】
・わかちあい(40分)【~12時40分】
・クロージング・セレモニー(20分)【13時00分】

2010年8月16日月曜日

中学校での薬物乱用防止教育講演会 生徒さんの感想 2

★ 本当に覚せい剤っていうのは、1度すると、やめようと思っていてもやめられなくて本当に怖いものなんだなと思いました。私も覚せい剤と自分は無縁だと思っていたので、そんなに身近でそれでもって簡単にできてしまうものなんだなと思います。「薬物依存症」っていうのは、やめたくてもやめられないし、大切なものをたくさん見失ってしまうし、そのときすごく気持ちよくても、残るのは後悔とむなしさだけだろうなと思いました。年々、覚せい剤をしている人の年齢も低くなってるし、最近では中学生からでもやってる人がいるときいてビックリしました。もし、仲のいい友達に誘われたら、ちゃんと断ることができるのだろうかと思ったし、シンプルに断るっていっても「1度くらいなら…」と思ってしまうのだろうかとすごく不安になりました。たった1度のその行為で人生の全てをくるわせてしまう覚せい剤。そんな怖い薬物にこれから絶対かかわりたくないし、したくありません!!!!いままでたくさんの覚せい剤の勉強をしてきたけど、体験者から話をきくのは、はじめてで、すごくリアルに話がきけて、いままできいてきた話の中で一番怖かったです。

★ 今日の講演を聞いて、カトウさんはすごく色々な人と関わっていって薬物にはまっていった上に自分の夢とか失っていって、カッコつけて「吸ってた」と言った一言で薬物依存症になってすごいつらくしんどい思いをしてよくぬけれたなぁと思いました。
 カトウさんが僕たちにつたえたかった事は、ダメなことをすすめられた時、それが友達に言われて断れる勇気と麻薬を吸いだすとどうなるかとか幸せから遠ざかっていくことなど薬物のこわさだけではなく周りの関係などやりたかったことなどほとんどのものを失ってしまうということがすごく身にしみました。
 僕も今、言われたら麻薬などダメなことを友達から強くさそわれたらいってしまうかもしれないけど、ことわる勇気をしっかりもちたいです。

★ 本当に薬物をやっていた方から話を聞いたので、とても分かりやすくて、薬物の恐さとかすごく分かりました。自分の友達が「大麻しよ」って言ってきて興味本位でしてみたとかそんなんで人生を台無しにしてしまうのは嫌だと思いました。さいげんして下さったような感じで薬物をすすめられたら恐いし、嫌やけど断りきれないかもしれないなと思いました。そう考えたら、普段からそんな悪い誘いなんか負けない強い意志をもって、自分自身の意見をしっかりもって生活しないといけない思いました。加藤さんは薬物をして、やめられなくなってしまうほどの状態になったのに、それをちゃんと治療してやめることができすごいと思いますが、世の中にはそんな風にやめることはできずいつまでも薬物と共に生活をしている人いるって思ったら、なんか嫌だなって思いました。薬物をしている人が加藤さんみたいにやめると決意したら、世の中にどんどんそんな人が増えたら薬物をする人も減って、やったことない人もダメだなって分かっていたら薬物依存者がへって健康(心体的に)な人がふえていくと思いました。

★ 私は今回の講演をきいて、まずビックリしました。お話してくれる人が、体験者だということにすごくびっくりしたし、そして、思った以上に身近に思いました。
 とても恐いものだと思ったけど、さそいかたもかるい感じで、あまり犯罪になったり、おかしくなるようないけない薬ではないと思いこんだりしてしまうだろうなとも思いました。かとうさんが「ぼくは大事な家族、彼女、仕事、ゆめ、全部なくしました」と言っていたのが、すごくリアルで、本当におそろしいもんだと思いました。
 私には、もちろんだけど、大事でなくしたくないものがあります。それに自分の体も大切です。ですから、ぜったいに薬物をやりたくないと思ったし、どんな小さな誘いでも「私はけっこうです。いりません」といえる勇気と心をもとうとあらためて思いました。ありがとうございました。

薬物の話をすると聞いた時、正直とてもだるいなぁと思っていました。2時間も使ってするもんじゃない。小学校のころに聞いたし、と。でも、それは間違っていました。小学校のころに聞いたのは、こういう症状がでて危ないからしてはいけません。という内容でした。でも今日の話は実体験の話で、すごくリアルでとても怖い話でした。聞いていると本当に薬物はおそろしい物なんだってことがすごくわかったし、きっとこの先薬物などに出会っても絶対手を出さないと思います。特に、最初薬物に手を出した時は、なんにもおこらないというところがすごくびっくりしました。1度薬物に手を出したら、もう抜けられないってことは知っていたので、てっきり最初からなにかおこるんだと思っていました。それを聞いてもっと薬物に手を出してはいけないと思いました。だから今日この話を聞いて良かったです。

薬物乱用・依存防止のための学校講演事業

2010年8月13日金曜日

ETVワイド「薬物依存」

ETVワイド「薬物依存」8月28日(土)教育 午後9:00~11:00

薬物依存が止まらない。芸能人などがワイドショーを賑わす覚醒剤の押収量は昨年から2割増え、
学生や社会人などが自ら栽培、使用する大麻事件は3,822件と昭和19年の調査開始以来、最悪の数値を記録し、
大麻や覚醒剤などの違法薬物を使ったことのある人はおよそ276万人に上るという。
さらに最近ではインターネットを通じて手軽に購入できるさまざまな薬、病院で処方される薬など、“合法的な”薬物に依存する若者も増え、
特に若い女性の間でオーバードーズ(過量服薬)という新たな問題も生じている。

当事者の若年齢化、薬物の原因の多様化など薬物依存を めぐる状況は変化し、回復を難しくしている。
番組では深刻化する薬物依存の実態とともに、「ドラッグ・コート」と言われるアメリカの先進的な回復支援策などをVTRで紹介。
スタジオには専門家や多数の当事者を招き、回復するためにはどうすればいいのか、必要な支援策とは何か、視聴者からの意見も紹介しなが ら、話し合っていく。

[出演] 町永俊雄アナウンサー ほか

2010年8月11日水曜日

中学校での薬物乱用防止教育講演会 生徒さんの感想

中学校で行われた薬物乱用防止教育の生徒さんの感想文です。
演者は京都DARC施設長加藤武士が担当しました。

★ 今、私の周りには薬をやっている人とかいないし、自分にはほど遠い存在やって思ってたけど、今日の講演を聴いて、いつ自分の身に近づいてくるのかわからないものなんだなとも思いました。簡単に手に入りやすいものだし、簡単にやれる物でもあるから、すごく恐いなと思いました。薬を使ってから、周りにもたくさん迷惑かけたし、自分自身も辛かったということを聞いて、自分の周りの人を大切にしないといけないことをあらためて思いました。そして自分自身も大切にしないといけないんやと思いました。「ぜったいやらない」という強い意志が大切やと思いました。

★ 実際に薬物を使ったことのある人から話を聞くのは初めてでした。今日話してくれた加藤さんは18歳から使いだしたことを聞いて驚きました。薬物は大人がするようなイメージがあったので、未成年で使用する人がいるのはとれも恐いと思いました。
 その後、加藤さんの話を聞いて、いつ、どんなことで薬物と関わってしまったり、使用してしまうか分からないということを知りました。自分とは関係ないと思っていることは間違いだということに気が付きました。
 そして、1回ぐらいならという気持ちも間違っているということも改めて分かりました。実際に使ってしまった本人が言っているし、その1回で、また次もその次もとつながってしまうんだということが分かりました。
 これからも、誰かに薬物をすすめられたら、しっかり断ることができるようにしていきたいです。

★ 今日の講演をきいて、薬物は本当にこわいものだということがわかりました。私も自分には関係ないと思っていました。薬物をやったり、やろうとしてたりする人は自分の周りにはいないと思っていたからです。でも、これからいるようになるかもしれないということがわかりました。私は本当に幻覚とかおきないと思っていて、断り方とかもわからんかったから、今日の講演をきいてないと断られなかったかもしれません。でも、もしやろうと誰かに言われたら絶対シンプルに断ります。

★ 薬物は、ぼくは絶対使わないと今まで思っていました。しかし、話をきいているとしんどい時や、なやんでいる時にさそわれるとつい使ってしまうのではないだろうかと思ってきました。薬物を使うと、本当に楽しくなっていることを経験した人から話を聞いたらよく伝わりました。しかし、薬物をたくさん使っていると効果がなくなっていき、すごくつらくなって自殺する人までいるので本当におそろしいものだなぁと思いました。なので、さそわれてもシンプルにことわる事が大切だということがよく分かりました。いろいろ勉強になったので、ありがとうございました。


★ 私は小学校高学年から現在にいたるまでの間、学活で「薬物」について何度か学んだことがあります。でも、いままでそのことを勉強していてもぜんぜん自分と関係がないと思っていました。けど、今日勉強して「薬物」は、関係ないものではないことが分かりました。
 だから、もし自分が薬物を勧められたときの断り方や方法などがよく分かって勉強になりました。もし、今日の学習を受けていなかったら、私はどうすればいいか分からなかったと思います。なので、今日、カトウさんの実話や体験などのその人自身の話が聞けてよかったなーと思いました。ありがとうございました。

★ 以前から薬物についてのいろんな話をきいたりしていたけど、今回はじめて、実際にやっていた人の話をききました。何度きいてもこわいなぁと思うし、絶対にしたくないと思います。体にも良くないし、もしかしたら、大切な友達をなくしちゃうかもしれないし、家族にもいろんな人にもめいわくかけちゃうし、薬物をしていいことなんて一つもおこらないと思いました。やって最初はそりゃ気持ちのいいものかもしれなくて、ずーっとやり続けてしまうものかと思うけど、まわりもくるしいし、自分が一番苦しいと思います。お金もたくさんいるし、大切な友達さえ、まきこませてしまうかもしれない。それは、これからずーっと自分の心に残るものであろうし、一生自分の心のおもり?になるであろうと思いました。
 もし私が友達やまわりの人にさそわれたらちゃんと断れるか不安です。「気持ちいいから」「やせるから」そんな良い言葉ばかりならべられると、心がゆらぐかもしれない。だけどたった一度の人生、薬なんかで苦しみたくないし、もっともっと楽しいこといっぱいしたいから、何があっても、絶対になんとしてでもしたくないです。友達がやっていたら助けてあげたいです。今日の講演を聞いて、いろんなことを考えさせられました。ありがとうございました。

感想を書いてくださった生徒さん ありがとう。
私自身が感想を読ませていただいて力をいただきました。

薬物乱用・依存防止のための学校講演事業

2010年8月10日火曜日

家族プログラム報告(7月25日)

 暑中お見舞い申し上げます。
猛暑が続きますが、みなさまいかがお過ごしですか?

遅くなりましたが、7月25日の家族プログラムについて報告します。当日は、夏真っ盛り。とてつもない暑さでしたが、12名の方が来てくださいました。テーマは、「薬物依存症 ~回復~」でした。このプログラムでは、薬物依存症という病気をしっかりと理解していただくために、薬物依存症について「依存の過程」「回復」の2回にわけてテーマを設定しています。参加者のなかには、すでに何度も「薬物依存症」について聞いたことがある方もいらっしゃいますが、聞く度に何か新しい発見がみつかります。
本を読んだり、体験者の話を聞いたり、家族プログラムで講義を聞いたり、意見交換をしたり、ご家族の方はいろんな形で薬物依存症について学び、少しずつ理解を深めていかれます。依存症という病気について理解が深まるにつれ、自分が何に巻き込まれていたのか、大切な人の身にどういうことが起こっているのかが少しずつ腑に落ちていくと思います。このことは、依存症者との関係の再構築に不可欠です。

薬物依存症者の家族心理ケア事業

2010年8月2日月曜日

ソフトバレーボール


7月31日にソフトバレーボールの練習試合を「ルクール」というチームと3時間練習しました。
京都DARCは、かなりの練習不足で苦戦してしまい、かっての黄金時代(京都市代表3連覇?)とはまるで違う戦い方になってしまいました><;
ルクールの皆様には力を借りて楽しい、いい試合になりました。
ありがとうございました。
又、宜しくお願いします。

2010年7月23日金曜日

2010年夏のDARCイベント


今年も恒例の夏の行事がありました、今年は福井県の世久美海岸へ総勢24名で出かけました。天候にも恵まれ、仲間もシラフで元気に海、山、料理、釣り、娯楽を満喫してきましたよ、もちろんミーティングもありましたよ(笑)
お世話になった民宿のはまべやの皆様ありがとうございました。

夏休み

 学校はいよいよ夏休ですね。高校野球やスポーツ、親子や友人たちと海や山を楽しんでくれるとよいのですが、なかには良くない出会いをしてしまうこともこの時期に多くなります。

 京都DARCでは開設当初から、学校での薬物乱用防止講演に講師派遣をしています。これまでの薬物乱用防止教育は、薬物の恐ろしさだけ伝えていましたが、私たちは、本当に薬物が引き起こす問題を伝え、使う、使わないと、生徒自身が自己決定していくことが大事だと考えています。自分の体験談を話すことで、薬物は使わない方がいいなと思ってもらえるようなことを伝えたいと思っています。また、薬物はおどろおどろしいものとして教わることが多いと思いますが、実際に薬物を使い始めるきっかけは身近な友人から紹介されることが多いのです。そして、恐ろしいものとして聞いてきた話と、目の前で楽しんでいる友人を見たときに「一回だけなら」、「少しぐらいなら」と思い、「自分はやらない」と断り切れずに使いだしてしまいます。そういう現実も知ってもらうために、自分たちの体験を聞いてもらって、遠い世界の話しではなく、身近になることとして考えてもらえるように話しています。

 薬物乱用防止学校講演事業では、寄付が15万円集まる毎に、講師派遣を希望する学校を公募します。現在、寄付が10万円です。あと、5万円で第1回目の公募がスタートします。ご支援を、よろしくお願いします。

薬物乱用防止学校講演事業

2010年7月14日水曜日

6月の学校講演先報告



この時期から夏休み前ということもあり、学校講演が多くなってきます。
6月の学校講演先を報告させていただきます。

6月 3日 京都府立洛水高等学校 1学年生徒280名
6月16日 京都府立大学 共生政策学部 講義 3回生19名
6月22日 京都光華女子大学 キャリア形成学科 講義 3・4回生40名
6月24日 京都市立京都御池中学校 3年生184名+PTA
6月30日 京都府立山城高等学校 3年生346名
6月30日 京都府立鳥羽高等学校 1年生80名


 

2010年7月12日月曜日

心理ケア事業の担当者より

6月1日から、京都地域創造基金の助成金事業「薬物依存症者の家族の心理ケア事業」がスタートしました。この事業は、
・依存症者家族の心理教育グループ「家族プログラム」(毎月第4日曜日 午後2時~4時)
・個人カウンセリング&相談(要予約)
・家族のワークショップ
を通じ(無料)、依存症者の家族の心理的回復を総合的にサポートすることを目指しています。

薬物依存症のこと、依存症者家族のことや事業報告など、このブログでいろいろなことをお伝えできたらと思います。よろしくお付き合いください。

今回は、6月27日に行われた「家族プログラム」について報告します。当日は、梅雨らしく(?)湿度が高くとても蒸し暑い日でしたが、11人の方が参加されました。「家族プログラム」は毎月テーマを決めて、心理教育をしています。6月のテーマは「薬物依存症 ~依存の過程」でした。「薬物依存症」という病気の特徴をお話しさせていただきました。その後は参加者の分かち合いの時間です。みなさん、日頃はなかなか話す機会がない自分の思いを話すなかで、「自分だけではないんだ」という安心を感じてらっしゃいました。

薬物依存症は社会的偏見が強いため、家族の方は、依存症者と関わりながら感じる様々な思いを話せる場がなく、自分のなかで抱えるしかなくなってしまうことがよくあります。しかし、そうすればする程、孤立感が増し、追い詰められていってしまいます。家族の方が、追い詰められ、絶望に陥ってしまうことがないように、同じ立場の方と出会い、安心して語り合う場を作っていきたいと思います。

2010年7月10日土曜日

薬物依存症者の家族心理ケア事業



薬物依存症者の家族心理ケア事業
 家族のなかに「薬物」の問題が起こると、依存症者の家族は、依存症が起こす様々な問題に対応を迫られると同時に、大切な人の薬物問題を「どうにかしなければ」と思いつく限りの努力をします。
 家族は、薬物依存症が「回復可能」な病気であることを含めどのような病気が大切な人の身に起こっているのかさえわからないまま、必死に悩み、もがき苦しむことになります。そして、家族は心身を消耗してしまい、依存症者との信頼関係は失われていってしまいます。
 このような状況にいる家族の心身の回復には、総合的な心理ケアが必要であると考えられます。しかしながら、京都においては1ヶ所で家族が必要としている心理的ケアを提供している場所がありません。
 私たちは、家族が必要としている心理的ケアを提供し、家族が回復し、依存症者への関わり方を変化させることで、依存症者との信頼関係を再構築することをサポートします。どうぞ、ご支援をお願いいたします。


この寄付制度は、公益財団法人京都地域創造基金を通して京都DARC指定事業に寄付金を届ける制度です。
よって、寄付金の振込先口座の名義は「京都地域創造基金」名となります。また領収書も「京都地域創造基金」からの発行となりますので、ご注意ください。詳しくは、上記バナーをクリックしてください。京都地域創造基金(寄付募集事業:薬物依存症者の家族心理ケア事業・薬物乱用・依存防止のための学校講演事業)ページに移ります。

寄付の税制優遇措置について

 京都地域創造基金は厳しい審査を経て認定された、京都府認定第1号の公益財団法人です。全事業費を公益目的事業に充てると同時に、継続的で積極的な情報開示を行います。

公益財団法人である京都地域創造基金への寄付金は、寄付金控除等の税制上の優遇措置の対象となります。


個人が寄付をする場合
寄付金のうち、所得税は2千円を超える額(住民税は5 千円を超える額)が寄付金控除額(所得税は総所得金額等の40%が限度、住民税は総所得金額等の30%が限度)となります。寄付金控除額にそれぞれの税率 をかけた額が、所得税および、京都府と京都府内の一部市町村での個人住民税から控除されます。(原則、確定申告が必要です)

*2009 年10月現在、個人住民税からの控除は京都府、京都市、京丹波町のみ(条例での指定)

法人が寄付をする場合
一般の寄付とは別枠で、一定の限度額内で損金の額に算入されます。


相続・遺贈により寄付をする場合
相続税の課税対象外となります。


税制優遇措置を受けるために必要な手続き

個人の場合
所轄税務署で原則、確定申告を行なう必要があり、その際に京都地域創造基金が発行した領収書を提出ください。
税制優遇の対象となる寄付金の算出期間は、その年 の1月~12月までで、翌年の2月16日〜3月15日が通常の確定申告時期です。

法人の場合
事業年度の確定申告の際に、申告書に必要事項を記入し 寄附金の明細書を添付して下さい。また、京都地域創造基金が発行した領収書を保管下さい。
領収書の宛名は寄付申込時のお名前で発行いたします。
相続・遺贈の場合

詳しくは京都地域創造基金までお問い合わせください。

紛失などによる領収書の再発行はできません。大切に保管して いただくようお願いいたします。

控除額の計算方法など、詳しくは、京都地域創造基金までお問い合わせください。

2010年7月1日木曜日

薬物使用の「犯罪化」は誤った対策、エイズ拡大を助長と専門家

ウィーン宣言:科学的根拠に基づく薬物政策を世界に要請
7月にウィーンで開かれる第18回国際エイズ会議の公式宣言文書になる《ウィーン宣言:科学的根拠に基づく薬物政策を世界に要請》の草案が国際エイズ学会(IAS)などによって作成されました。この宣言にできるだけ多くの科学者の署名を集め、各国の薬物政策の変更を求めるプレッシャーを強めようという署名活動のプレスレリースです。薬物政策の変...
> 続きを読む

患者の力を信じ見守る

2010年6月24日木曜日

薬物乱用・依存防止のための学校講演事業



薬物乱用・依存防止のための学校講演事業
 中・高校生を中心とする青少年に薬物乱用の危険性を啓発し、薬物乱用を予防することは、社会的課題として挙げられています。私たちは、開設当初から、小・中・高・専門学校に講師を派遣し、薬物乱用防止講演を行ってきました。
 そのなかで、私たちは、「(薬物は)ダメ!ゼッタイ」と薬物使用を一方的に禁止するだけではなく、薬物依存症からの回復者の体験談を聞くことを通じ、青少年自身が薬物問題を主体的に考え、薬物使用に関して「私は使わない」と自己決定をする機会を作ることが大事だと考えてきました。2009年度には26校で、そのような機会を持つことができました。
 しかし一方で、「学校講演に来て欲しいけど、講師料が払えない」という声も届いています。また低額の講師料で講師を派遣することが、当法人の他の事業を圧迫するというジレンマにも直面しています。
 青少年が、自ら考え決定していくというエンパワーメントの視点からの薬物乱用防止講演が、1校でも多くの学校に届けられますよう、また1人でも多くの青少年や保護者、学校関係者に届けられますように、ご支援をお願いいたします。


この寄付制度は、公益財団法人京都地域創造基金を通して京都DARC指定事業に寄付金を届ける制度です。
よって、寄付金の振込先口座の名義は「京都地域創造基金」名となります。また領収書も「京都地域創造基金」からの発行となりますので、ご注意ください。詳しくは、上記バナーをクリックしてください。京都地域創造基金(寄付募集事業:薬物依存症者の家族心理ケア事業・薬物乱用・依存防止のための学校講演事業)ページに移ります。

寄付の税制優遇措置について

 京都地域創造基金は厳しい審査を経て認定された、京都府認定第1号の公益財団法人です。全事業費を公益目的事業に充てると同時に、継続的で積極的な情報開示を行います。

公益財団法人である京都地域創造基金への寄付金は、寄付金控除等の税制上の優遇措置の対象となります。


個人が寄付をする場合
寄付金のうち、所得税は2千円を超える額(住民税は5 千円を超える額)が寄付金控除額(所得税は総所得金額等の40%が限度、住民税は総所得金額等の30%が限度)となります。寄付金控除額にそれぞれの税率 をかけた額が、所得税および、京都府と京都府内の一部市町村での個人住民税から控除されます。(原則、確定申告が必要です)

*2009 年10月現在、個人住民税からの控除は京都府、京都市、京丹波町のみ(条例での指定)

法人が寄付をする場合
一般の寄付とは別枠で、一定の限度額内で損金の額に算入されます。


相続・遺贈により寄付をする場合
相続税の課税対象外となります。


税制優遇措置を受けるために必要な手続き

個人の場合
所轄税務署で原則、確定申告を行なう必要があり、その際に京都地域創造基金が発行した領収書を提出ください。
税制優遇の対象となる寄付金の算出期間は、その年 の1月~12月までで、翌年の2月16日〜3月15日が通常の確定申告時期です。

法人の場合
事業年度の確定申告の際に、申告書に必要事項を記入し 寄附金の明細書を添付して下さい。また、京都地域創造基金が発行した領収書を保管下さい。
領収書の宛名は寄付申込時のお名前で発行いたします。
相続・遺贈の場合

詳しくは京都地域創造基金までお問い合わせください。

紛失などによる領収書の再発行はできません。大切に保管して いただくようお願いいたします。

控除額の計算方法など、詳しくは、京都地域創造基金までお問い合わせください。

2010年6月21日月曜日

NHK ハートをつなごう

薬物依存 第2弾

教育テレビ 6月28日(月)、29日(火)午後8時~8時29分
再放送 7月5日(月)、6日(火)正午~12時29分

http://www.nhk.or.jp/heart-net/hearttv/

京都DARCでの活動をNHKが取り上げてくれました。播磨社会復帰促進センター薬物離脱指導での加藤氏の活動や京都DARCに通所しているTさんの生活や、仲間とのミーティングなど回復に必要な過程などを放映します。
是非ご覧ください。

2010年6月2日水曜日

京都DARC皮革工芸教室


今年の1月から毎週火曜日の午後に回復のプログラムの一環として、数人のメンバーで皮革工芸教室を始めてます。
少しずつ努力しながらつい先日(5月22日23日)と龍谷大学の龍谷祭にて初めてのフリーマーケットの参加をしました、あいにくの雨だったんですが仲間と楽しみながらできたことを感謝します。

まだまだ腕を磨いていい作品を作りますのでこれからも薬物依存者の回復と成長の場所にご理解とご援助を宜しくお願いいたします。

2010年5月25日火曜日

2010年バーベキュー


こんにちは、久々に投稿しますアディクトのTです、つい最近のDARCでバーベキューに行きました^^最近のダルクは人が多くなり繁盛してますが(それだけ依存症が多いです)用意や、場所の確保に仲間と大忙しの中楽しく皆で美味しいお肉をいただきました、新しく来た仲間も今日ばかりは嬉しそうに食べてた姿が印象的でした。

2010年4月6日火曜日

NA Japan Regional Convention In YOKOHAMA



NA Japan Regional Convention In YOKOHAMA

ナルコティクス・アノニマス日本第6回リージョナル・コンベンションが開催されます。
2010年 8月20日(金)21日(土)22日(日)
横浜赤レンガ倉庫をメインホールに行われます。
詳しくは、NA日本ホームページをご覧ください。
http://najapan.org/2010_convention/index.html