某中学校薬物乱用防止講演会での質問への回答
質問①:
止めた後、後遺症はどのようなものだったのですか?今も続いていたりするのでしょうか?
回答:
私自身の事でいえば、止めようとしても使いたくなってしまうという後遺症でしょうか。たとえば、覚せい剤の結晶は白い半透明の結晶ですが、よく似たものに、岩塩、氷砂糖やグラニュー糖などがあります。そういったものを見たときに、覚せい剤を思い出し使いたくなってしまう。そんな事が起きます。進行すれば幻聴が聞こえ続けるなんて事も後遺症としてあります。
質問②:
僕は将来、薬物を使用しないのですけど、一体薬物を一回買うのに、いくらかかるのですか?
回答:
薬物の種類によってさまざまですが、一回分なら500円位から数千円ぐらいでしょうか。たとえば今晩、カラオケに行って遊ぶ程度の感覚で薬物が使えてしまいます。高校生がアルバイトして十分買える金額でしょう。
質問③:
薬物依存症になった人はどういう治療をされるのでしょうか?治療して回復した。など聞いた事があるのですが、壮絶なのですか。
回答:
薬物を使った事で命の危険等があれば、救命救急が担当することになります。
精神的に問題が多ければ精神科病院での入院治療が必要でしょう。軽度であれば精神科への通院等も有効な治療方法になるでしょう。
また、薬物を止め続けるためには、地域社会内でダルクのような場を利用して薬物を使わずに生きる(暮らす)事を今日一日続ける。
止め続けるのは、大変なことです。治療を行っている途中にも命を落とす依存者が少なからずいるのも現実です。
薬物乱用・依存防止のための学校講演事業
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