すっかり木々も色づき、紅葉が美しい季節になりました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
11月28日に、「家族プログラム」があり、18名のご家族の方がおみえになりました。11月のテーマは「薬物依存 ~回復」でした。まず「薬物依存症(以下、依存症)」がどのような特徴を持つ病気かを、簡単に全体で共有しました。それから、依存症からの回復について話をさせていただきました。依存症からの回復は、単に薬物を使わなくなるということではありません。依存症の進行過程で、薬物中心になってしまった生活スタイルや考え方、価値観などを修正することが必要になります。また、多くの薬物の問題を持っている人(以下、依存症者)が、薬物使用以前から抱えていると思われる完ぺき主義的思考パターンやトラウマなどの「生きにくさ」に、薬物以外の対処方法を身につけることも大切になります。このように「薬物を必要としない生き方」を作っていくことを、依存症からの回復といっています。
ご家族の方が、依存症者を「見守る」ためには、依存症からの回復がどのようなことなのかを理解していることも重要です。また、ご家族の方が、自分が期待するペースでは回復していかない依存症者に抱く様々な感情を、自分のなかにためずに処理していくことも大切になります。
家族プログラムでは、依存症者との関わりのなかでたまっていく感情を、参加者それぞれのペースで分かち合います。しかし、時間が限られているため、全ての参加者の方にお話ししていただくのは難しい面もあり、話し足りないこともあるかもしれません。また、あまりに自分のなかに様々な気持ちが蓄積されると、言葉にしていくこと自体が難しく感じることもあると思います。そのようなときは、自分1人でどうにかしようとせずに、個人カウンセリングをご利用いただければと思います(予約制、無料。お問い合わせは京都DARCまで)。
家族ケア(地域創造基金)
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