DARSin沖縄セミナー&国際シンポジウム
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第10回薬物依存症者回復支援セミナー
(主催:龍谷大学矯正・保護総合センター/協力:DARS、沖縄ダルクほか)
テーマ「処罰から治療へ、そして真の社会参加をめざして~沖縄ダルク18年のあゆみ~」
趣 旨:第10回セミナーのテーマは、処罰から治療へ、そして真の社会参加をめざして」です。日本の薬物対策は、長い間、厳しい処罰と威嚇に支配されてきました。しかし、ダルクの登場によって、薬物依存の治療は大きく変化しました。その中で、多くの回復者が、ダルクから巣立っていきました。沖縄ダルク18年の活動は、まさにこのような動きを反映しています。そして、いま、回復者たちは、真の社会参加を求めて、新たなスタートラインに立とうとしています。
今回は、沖縄の薬物問題の来し方、行く末を医療、福祉、司法そして公共政策の観点から考えてみることにしたいと思います。
【国際シンポジウム】〔沖縄から東アジアへのメッセージ〕
「日本版ドラッグ・コートを越えて~処罰から治療へ、そして真の社会参加をめざして~」
〔Message from OKINAWA to East Asia〕
“Beyond Japanese Drug Court:
From Punishment to Treatment, and toward Recovery“
趣 旨:わたしたちの共同研究グループは、これまで、10数年余の間、さまざまな研究助成を受けて、日本における薬物対策の問題を分析・検討してきました。この3年間は、文部科学省科学研究費の助成を得て、「薬物依存症者回復のための総合的研究~ドラッグ・コート導入のアクションプラン~」(2009~11年度科学研究助成基盤研究(B))についての共同研究を実施してきました。
今回のシンポジウムのは、その総括にあたるもので、多くの方がたにわたしたちの研究成果を報告させていただきたいと思っています。
提 案:結論は、まず、薬物の使用や所持を処罰し、刑事司法の中で薬物依存からの回復を考えようとする「日本版ドラッグ・コート」のスキームには限界があるということです。そして、いまひとつ、薬物依存症からの回復は、ただ単に使用が止まっているということではなく、本当の意味での社会参加が実現するということだということです。
そのために、新たにわたしたちが目指そうとしているアプローチは、インジャリー・プリヴェンション(injury prevention)と呼ばれている政策構想であり、この考え方を日本、韓国、台湾、中国、フィリピンなどの東アジア地域に広め、ドラッグ・コートを越えた新たな薬物対策を構築していくことにあります。今回のシンポジウムでは、「ドラッグ・コートを越えて」をテーマに新たなスキームを提案したいと思っています。
なお、シンポジウムには、 OPEN SOCIETY INSTITUTE (OSI)・Global Drug Policy programの支援を受けています。
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