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2012年5月19日土曜日

神戸学院大学法学部 薬物乱用防止教育



先日、私、加藤と龍谷大学法科大学院教授 石塚伸一先生と一緒に神戸学院大学法学部の薬物問題講演会をさせていただきました。300名以上の参加者がありました。

私からは、体験談や取り締まりがむつかしい薬物乱用についてお話させていただいた後、
石塚先生から病気であること、依存症について芸能人の事件などを織り交ぜてお話しいただきました。

学生からの質問も受けましたが、多人数の中での質問がはずかいしいのか出てきませんでした。
機転をきかい、石塚先生が「なら、隣の学生と今聞いた話について3分間話し合ってください」 というと活発な会話が始まりました。感想文というのか講演を聴いてのレポートも皆さん意欲的に書いてくださっているようでした。

神戸学院大学の先生方、学生の方々、あのような機会を頂きありがとうございました。
ぜひ、来年もお声をかけてください。よろしくお願いいたします。



今日の乱用薬物(取り締まれない薬物乱用問題)
脱法(合法)ハーブ
  合成カンナビノイドの成分が含まれるものが多く、これは大麻に自然と含まれているTHC(テトラヒドロカンナビノール)を合成的に作り出すことで同一の効果を得ようとしたもの。ケミカルドラッグ等を溶かし茶葉などに吹付けて乾燥させたものも販売されててる。
ケミカルドラッグ、デザイナードラッグ、スマートドラッグ(脱法ドラッグ)
  試薬などの名目で販売されている。芳香剤、観賞用として販売されているものもある。多幸感を感じるセロトニン受容体に作用するものが多く、経口摂取、直腸摂取、吸引などで摂取。形状としては粉末状や、固めて錠剤にしたりして販売されている。
  「麻薬、麻薬原料植物、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令」に規定する麻薬である「3-(2-アミノプロピル)インドール」【通称:AMT】「2-メチルアミノ-1-(3,4-メチレンジオキシフェニル)プロパン-1-オン」【俗称:メチロン】「5MeODIPT」【俗称フォクシー】など。医薬品の「エフェドリン類(マオウ含)」、「亜硝酸イソブチル」などがある。
向精神薬の問題(リタリン、ハルシオン、ロヒプノール、デパス等)
  1人で多くの病院を受診し正規の処方薬を受け取る「多重受診」の手口が目立ち、処方箋のコピーや改ざんの例もある。
  向精神薬をインターネットを使った不正取引も多い。
   ベンゾジアゼピン系薬物(マイスリー・デパス・エリミン・ハルシオン・ロヒプノール)の常用量依存も問題化
大麻の自家栽培
  インターネットの普及により栽培に関する情報の入手しやすさやと個人輸入の気軽さにより大麻種子の輸入、自家栽培が増え続けている。10~20代を中心に文化としても広がりを見せている。ヨーロッパのハームリダクションによる大麻自己使用の非刑罰化の流れによる誤った知識の流布も影響。
ガスの乱用(ライターガス、カセットコンロ用ガス、エアーダスター、制汗スプレー)
  ブタンガス・プロパンガスなどがあり、吸引自体は法律で禁じられていない。(韓国では違法)
  ガスパン遊びなどと呼ばれている。
  麻酔作用があり、酩酊状態をとなり幻覚、幻聴、妄想が出現する。酸素欠乏・引火・爆発





2012年5月16日水曜日

歩こう会

 京都ダルクでは新しいなかまが繋がった時に歓迎の”歩こう会”が行われます。今回は14日に金閣寺から仁和寺まで、2時間ほど歩きました。日頃、運動不足の自分にとっては息の切れるプログラムでした。若いなかまは流石に元気です。総勢20人余り。気がつけば長い列になっています。

途中、龍安寺の壁沿いにもみじの花が咲いていました。初めて見た花は赤い色で、めずらしいものが見れて感動しました。仁和寺に着くころにはみんな疲れているようで、境内の休憩所でひと休み。京都でも北の方なので涼しいはずですが、その日は気温も高く、汗を掻きながらの歩こう会になりました。新しいなかまも久々の運動らしく「いい運動になりました。」って話してくれましたが、本心は別のことを感じていたかも知れませんね。京都はお寺、緑が多く散策するにはいい処です。







笠嶋

脱力系フェスタに参加!!

京都も日差しがきつくなって来ました。21日には金環日食観れそうですね。ダルクでは退寮してひとり暮らしを始めるなかま、新しく入寮するなかま、通所を始めたなかまがいます。引っ越しの手伝いはなかまの希望も運んでるようで嬉しく思います。新しいなかまは、緊張が段々と解れていく姿を見ているとかつての自分の姿を思い出させてもらえます。

5月12日(土)京都文教大学主催の障害と病いの祭典”脱力系フェスタ”に参加して来ました。今年で2回目ということで、14の協力団体が参加しました。京都ダルクからは昨年と同じく、レザークラフトとおでんを出店させていただきました。木曜日から買い物、下ごしらえを始め、当日には味のしみ込んだおでんが出来上がりました。レザークラフトは日頃から作っている作品を並べました。おでんは2時間で200個近くが売れ、完売しました。レザークラフトはストラップをその場で作る”体験コーナー”を設けて繁盛していました。皆さんお疲れさまでした。

一発芸やコスプレ大会など、いろんな催しものがあり、楽しませてもらえました。ありがとうございます。

  
 




笠嶋

2012年5月2日水曜日

大阪ダルクとソフトボール

5月に入り京都も夏日になる日が続いています。冬服の衣替えをして、間もなく、週末には夏服に衣替えが必要ですね。今は街並みに花ミズキがきれいです。これからは色んな花が気持ちを和ませてくれる季節ですね。

4月31日(月)新大阪のグラウンドで、恒例の大阪ダルクとのソフトボール交流試合をしました。曇り空の中、京都から23名で出掛けました。第一試合は大阪ダルク対京都ダルクAチーム。ベリーカップで週2回くらい練習しているようで、流石にみんな良く打ちます。結局、8対0の完封負け。第二試合は大阪ダルク対京都ダルクBチーム。接戦で京都Bチームが勝ちました。第三試合は京都A対京都Bチーム。笑いながらもプレーは真剣です。Aチームが勝ちました。最後は混合チームで楽しみました。日ごろから顔を合わせている大阪のなかまと、ミーティング以外で楽しみながら、分かち合うことが出来ました。最後はみんなで集合写真を撮りました。怪我もなく、みんな楽しめたようです。

終わってからは、みんなで近くの銭湯に行きました。「運動の後に、夕方に銭湯なんて、贅沢ですね。」新しいなかまが、笑顔で話しているのを聞いて嬉しく思えました。心の健康、身体の健康。ダルクにいると健康な生き方も体験出来ます。

 
 

 笠嶋

   

2012年4月26日木曜日

家族プログラム2012年3月4月


 桜も散り、日中は汗ばむ陽気になりました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか? またまたご無沙汰になってしまいましたが、3月と4月の家族プログラムについてご報告させていただきます。

 3月は、「薬物依存症 ~依存の過程」がテーマで13名の方がおみえになりました。3月には、依存症者の家族のためのワークショップ「コミュニケーション ~伝えることを考えよう」が第2と第3日曜日にあったので、なかには3週連続でダルクに来られた参加者の方もいらっしゃいました。お疲れ様でした。

4月は「薬物依存症 ~回復」がテーマで14名の方が来られました。4月は初めておみえになった方が多くいらっしゃいました。グループが始まる前は、緊張していらっしゃるように見える方も多かったのですが、グループでの話し合いが進むにつれ、みなさんの表情がほぐれ、涙あり、笑いありの2時間はあっと言う間に過ぎていきました。

 また4月は、グループ後に参加者のみなさんにアンケートにご協力いただきました。グループに複数回参加されている方に、グループ効果についていくつかお伺いしたところ、「薬物依存症についての理解が深まり、孤立感、不安、怒りが減少し、笑うことや安心感が増加した」という方が多くいらっしゃいました。身近な人に薬物の問題が起きても、そのことを話す場が少ないのが現状です。でも孤立した状況で“どうにかしなければ”と考えていても、より追いつめられてしまいます。「家族プログラム」は、身近な人の薬物問題に悩んでいる「家族」が集まり、ともに薬物依存症について学び、“これからどうしていくか”を考える場です。依存症者のご家族の方が、安心して、泣いたり笑えったりできる場を大切にしていきたいと思います。アンケートにご協力くださった参加者のみなさま、ありがとうございました。

参加者の方の感想をご紹介します。(ブログへの掲載許可をいただいています)
◆今日は参加して良かったです。息子は仕事を始めてハイテンションになり、あれもして、これもいしてと計画を立て、頑張る気持ちでいっぱいで、私は嬉しく思っていましたが、それは張りつめたものが破裂してしまうかもしれない不安があるとわかりました。時間がかかっても良い方向に向いていく様すぐに結果が出ない事を忘れずに支えてあげられたらと思います。息子がどんな事になっても大切な息子です。
◆よかった。
◆良かった。笑った。また参加します。
 
総数=14
① 依存症者との関係を教えてください
 ・親子     12 
   ・配偶者    0 
   ・兄弟、姉妹  2  
 ・友人     0 
   ・その他    0

② 依存症者の薬物問題に関わってきた期間を教えてください
 ・1年未満   4  
   ・1~5年   9  
   ・5~10年  1  
 ・11~15年 0 
   ・15年以上  0

③ 今日は、何回目の家族プログラム参加でしょうか?
 ・初めて          6     
   ・2回目     0   
   ・3回目           0   
   ・4回目           3  
 ・59         3   
   ・10回以上      2

④ 2回以上参加されている方にお聞きします。 総数=8 
家族プログラムに参加されて
1)薬物依存症についての理解が
 ・深まった 8  ・変わりない 0  ・わからない 0

2)孤立感・孤独感が
 ・減少した 7  ・変わりない 0  ・増加した 1

3)不安や怒り、恐怖感が
 ・減少した 7  ・変わりない 0  ・増加した 1

4)笑うことや安心感(ホッとすること)が
 ・増加した 7  ・変わりない 0  ・減少した 1

5)薬物依存症者に対する思いや対応が
 ・変化した 6  ・変わりない 2

京都ダルクでは、依存症者のご家族の個々の状況に対応するために、個人カウンセリング(無料、予約制)も提供しています。お問い合わせ、ご予約は、京都ダルクまでお願いします。


2012年4月21日土曜日

バザールカフェにて

 鴨川に吹く風も心地よくなって来ました。毎週お手伝いに行っているバザールカフェのミモザの花もきれいに咲いています。 昨年から予定していた藤棚の補修作業を始めました。丸木と竹を買いに行きました。古い丸木を抜き、穴を掘りブロックを埋め、新しい丸木を差し込みました。建築現場の経験のあるなかまが藤の枝と丸木を針がねで止めました。流石に慣れた手つきです。竹を横に這わせ支えにしました。何週間か掛けて行う予定でしたが、一日で出来上がりました。”一人でやれば大変なことも、みんなでやれば達成出来る。” みんなで植えた”じゃがいも””かぼちゃ”も芽が出始めました。この一週間、気温も上がり、日差しもきつくなり、色んな草花が芽吹いて来ました。3月に植えたチューリップの球根も今週、やっと花が咲きました。待ちに待っていました。なかまはお客さんでみえていた方のお子さんと、水やりや雑草抜きを楽しんでいました。これからの季節、日差しを浴びながら、土に触れるのにはいい時期になって来ました。    
笠嶋 敏

2012年4月12日木曜日

ダルクの花見!!











 昨日の雨で京都の桜も散り始めています。川面に落ちた花びらも美しいものです。桜は色んな表情を魅せてくれますね。

 4月9日、京都ダルクでは、京都府立植物園にお花見に出掛けました。ダルクから30分、なかまのお子さんも含め、24名。入口を入ると真っ赤なチューリップが咲いていました。春ですね。桜の木の下にブルーシートを敷き、みんなで季節を楽しみました。園内を散策するなかま、ゆっくり寝ころんでいるなかま、弁当を美味しそうに食べているなかま。それぞれ思い思いに春の一日を楽しみました。矯正施設から出てきて間もないなかまは「久しぶりに桜を観れて嬉しいですよ。」って話してくれました。お酒もなく、お茶やコーラで楽しむ花見は、初めての利用者には、不思議な思いがあると思います。自分もかつてそう感じたことがあります。”しらふ”で色んなことを経験し、楽しむ。

 クスリなしで、生きて行く。ひとりでは大変なことも、新しい生き方を見つけたなかまとなら、出来るかも知れない。ダルクのレクリエーションにはそんな想いが含まれています。

笠嶋