先日、私、加藤と龍谷大学法科大学院教授 石塚伸一先生と一緒に神戸学院大学法学部の薬物問題講演会をさせていただきました。300名以上の参加者がありました。
私からは、体験談や取り締まりがむつかしい薬物乱用についてお話させていただいた後、
石塚先生から病気であること、依存症について芸能人の事件などを織り交ぜてお話しいただきました。
学生からの質問も受けましたが、多人数の中での質問がはずかいしいのか出てきませんでした。
機転をきかい、石塚先生が「なら、隣の学生と今聞いた話について3分間話し合ってください」 というと活発な会話が始まりました。感想文というのか講演を聴いてのレポートも皆さん意欲的に書いてくださっているようでした。
神戸学院大学の先生方、学生の方々、あのような機会を頂きありがとうございました。
ぜひ、来年もお声をかけてください。よろしくお願いいたします。
今日の乱用薬物(取り締まれない薬物乱用問題)
脱法(合法)ハーブ
・ 合成カンナビノイドの成分が含まれるものが多く、これは大麻に自然と含まれているTHC(テトラヒドロカンナビノール)を合成的に作り出すことで同一の効果を得ようとしたもの。ケミカルドラッグ等を溶かし茶葉などに吹付けて乾燥させたものも販売されててる。
ケミカルドラッグ、デザイナードラッグ、スマートドラッグ(脱法ドラッグ)
・ 試薬などの名目で販売されている。芳香剤、観賞用として販売されているものもある。多幸感を感じるセロトニン受容体に作用するものが多く、経口摂取、直腸摂取、吸引などで摂取。形状としては粉末状や、固めて錠剤にしたりして販売されている。
・ 「麻薬、麻薬原料植物、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令」に規定する麻薬である「3-(2-アミノプロピル)インドール」【通称:AMT】「2-メチルアミノ-1-(3,4-メチレンジオキシフェニル)プロパン-1-オン」【俗称:メチロン】「5―MeO―DIPT」【俗称フォクシー】など。医薬品の「エフェドリン類(マオウ含)」、「亜硝酸イソブチル」などがある。
向精神薬の問題(リタリン、ハルシオン、ロヒプノール、デパス等)
・ 1人で多くの病院を受診し正規の処方薬を受け取る「多重受診」の手口が目立ち、処方箋のコピーや改ざんの例もある。
・ 向精神薬をインターネットを使った不正取引も多い。
・ ベンゾジアゼピン系薬物(マイスリー・デパス・エリミン・ハルシオン・ロヒプノール)の常用量依存も問題化
大麻の自家栽培
・ インターネットの普及により栽培に関する情報の入手しやすさやと個人輸入の気軽さにより大麻種子の輸入、自家栽培が増え続けている。10~20代を中心に文化としても広がりを見せている。ヨーロッパのハームリダクションによる大麻自己使用の非刑罰化の流れによる誤った知識の流布も影響。
ガスの乱用(ライターガス、カセットコンロ用ガス、エアーダスター、制汗スプレー)
・ ブタンガス・プロパンガスなどがあり、吸引自体は法律で禁じられていない。(韓国では違法)
・ ガスパン遊びなどと呼ばれている。
・ 麻酔作用があり、酩酊状態をとなり幻覚、幻聴、妄想が出現する。酸素欠乏・引火・爆発
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