大晦日を迎えました。今年は日本、世界中で津波、地震など天変地異がありました。年末のテレビでは復興に向けての番組を目にします。今年の漢字は”絆”でした。自然の力への無力さ、現地の人たちの繋がりの強さ、いつも思うことです。一歩一歩進んで行く姿に勇気を貰いながら、お祈りしています。
京都ダルクでは29日、恒例の餅つきを行いました。前日から、杵、臼、蒸し器などをレンタルし、もち米25kgを水に浸し、準備万端。当日は朝、8時半から準備をし、スタート。もち米を準備するなかま、蒸すなかま、つくなかま、捏ねるなかま。それぞれに分かれ、手際良く進んで行きました。きなこ、あんこ、大根おろし、海老もちなど色んな味を楽しむことが出来ました。途中でなかまが持って来てくれたお餅を頬張ると、山葵入りのお餅。なかまは喜んでいました。感謝。
ダルクの駐車場でしていたので、車が通る度、珍しそうに見ていきます。親子で通った車が停まり、男の子に「おいで」って言うと、楽しそうに重たい杵を持ち、ついて行きました。嬉しそうな笑顔が最高でした。つき続けて5時間。みんな一杯、食べたようです。片付けも手際良く今年も怪我なく終了しました。
今日もダルクはなかまの笑い声が溢れています。新しく繋がったなかま、離れていったなかま、一年休みなく通所したなかま、仕事を始めたなかま、捕まってしまったなかま、みんななかまです。
今年も沢山のご支援、ご協力ありがとうございました。
来年、皆さまにとっていい一年になりますようお祈り申し上げます。
ありがとうございました。
京都DARC利用者、スタッフ一同
2011年12月31日土曜日
2011年12月28日水曜日
京都ダルク大そうじ!!
京都ダルクでは週の始めに、ホームミーティングを行っています。週の予定や利用者からの要望などを聞き、情報を共有します。今週のホームミーティングは今年最後になりました。大晦日の過ごし方、初詣での打ち合わせなど、年末年始の話題が中心でした。
マハロ(ディセンター)ネクサス1・2(ケアホーム)の大そうじを24日、26日、27日で行いました。毎年恒例の行事です。初日に拭き掃除、網戸洗い、駐車場の掃除などをしました。慣れている利用者が新しい利用者に伝えながらの光景は、いいものです。2日目はディセンターの床のワックス掛けとネクサス1・2の大そうじです。荷物を一度、外に出し、ワックスを塗ります。結構、腰に来ます。乾くのを待ち、結局4回塗りました。床はピカピカに光っています。それぞれのケアホームでは入寮者とスタッフで、日頃、出来ていない場所の掃除です。みんなやり始めたら、止まりません。おかげで捗ります。ディセンターのワックス掛けが終わり、荷物を元通りにして終了です。窓もピカピカ、食器棚もピカピカ。目に見えてきれいになるので、やり終えた後は心地よいものです。身体は少し疲れましたが、、、。
京都は先日、雪が降りました。底冷えのする季節がやって来ました。今年もあと少し、風邪など引かないよう、いい年の瀬にしたいものです。
笠嶋
2011年12月23日金曜日
家族プログラム11月報告
いよいよ冬本番になりましたね。京都では雪がちらつく日もあります。この寒さのなか、東日本大震災の被災者の方々に暖房器具や冬物衣料が行き届いているのだろうかという思いがよぎります。日本中の方が、寒さに震える夜を過ごすことがないよう祈っています。
さて、11月の「家族プログラム」の報告をさせていただきます。11月は、「薬物依存~依存の過程」がテーマでした。17名の方がおみえになりました。いつも参加して下さる方、初めてお見えになる方、そして久しぶりにお顔を拝見する方。みなさん、それぞれにいろいろな思いを重ねるなか、当日に会場まで足を運んでくださったことに感謝しています。このように、毎回違う顔ぶれで、新たな「出会い」が家族プログラムでは生まれています。でも、みなさんに共通しているのは「身近な人の薬物問題に困っているけど、どうしたらいいかわからない」ということだと思います。その思いは、時に、怒りの形になって表現されることもあるでしょう。時には、不安や悲しみ、恐さになることもあると思います。そのような感情は、ほっておくと暴走や爆発する時があります。
家族プログラムの後半の時間は、参加者の方に自由にお話いただく時間です。他の参加者の話を聞き、自分のなかで動いた気持ちを自分のペースで言葉にしてみることを通じ、思いがけない発見をすることもあります。また、自分の気持ちを言葉にすることにより、「自分」が明確になることもあります。自分を明確にすることは、薬物依存症者との関係のなかで、自分が「できること」「できないこと」「したいこと」「したくないこと」がわかりやすくなり、薬物依存症者とどのように関わっていくかを選択していく力の1つとなります。家族プログラムが、薬物依存症者のご家族が、自分自身を(再)発見する場でもあるように、参加者のみなさんと「安全、安心」を感じながら、話し合えることを大切にしたいと思っています。
薬物依存症者のご家族のなかには、あまりにいろいろな感情が絡まってしまい、自分の感情をどう扱ったらいいのかわからない方もいらっしゃると思います。家族プログラムの話し合いは、自分のペースで参加することを大事にしています。話せない時に、無理に話す必要はありません。他の参加者の話を「聞くこと」が、絡まった感情を解くヒントになるかもしれません。
「話すのは無理」という方も、ご自分のペースで、安心してご参加ください。また、京都ダルクでは、個人カウンセリングも行っています。個人カウンセリングで、カウンセラーと一緒に、少しずつご自分の感情をほぐしていく作業を行うこともできます。どうぞご利用ください。
家族ケア(地域創造基金)
さて、11月の「家族プログラム」の報告をさせていただきます。11月は、「薬物依存~依存の過程」がテーマでした。17名の方がおみえになりました。いつも参加して下さる方、初めてお見えになる方、そして久しぶりにお顔を拝見する方。みなさん、それぞれにいろいろな思いを重ねるなか、当日に会場まで足を運んでくださったことに感謝しています。このように、毎回違う顔ぶれで、新たな「出会い」が家族プログラムでは生まれています。でも、みなさんに共通しているのは「身近な人の薬物問題に困っているけど、どうしたらいいかわからない」ということだと思います。その思いは、時に、怒りの形になって表現されることもあるでしょう。時には、不安や悲しみ、恐さになることもあると思います。そのような感情は、ほっておくと暴走や爆発する時があります。
家族プログラムの後半の時間は、参加者の方に自由にお話いただく時間です。他の参加者の話を聞き、自分のなかで動いた気持ちを自分のペースで言葉にしてみることを通じ、思いがけない発見をすることもあります。また、自分の気持ちを言葉にすることにより、「自分」が明確になることもあります。自分を明確にすることは、薬物依存症者との関係のなかで、自分が「できること」「できないこと」「したいこと」「したくないこと」がわかりやすくなり、薬物依存症者とどのように関わっていくかを選択していく力の1つとなります。家族プログラムが、薬物依存症者のご家族が、自分自身を(再)発見する場でもあるように、参加者のみなさんと「安全、安心」を感じながら、話し合えることを大切にしたいと思っています。
薬物依存症者のご家族のなかには、あまりにいろいろな感情が絡まってしまい、自分の感情をどう扱ったらいいのかわからない方もいらっしゃると思います。家族プログラムの話し合いは、自分のペースで参加することを大事にしています。話せない時に、無理に話す必要はありません。他の参加者の話を「聞くこと」が、絡まった感情を解くヒントになるかもしれません。
「話すのは無理」という方も、ご自分のペースで、安心してご参加ください。また、京都ダルクでは、個人カウンセリングも行っています。個人カウンセリングで、カウンセラーと一緒に、少しずつご自分の感情をほぐしていく作業を行うこともできます。どうぞご利用ください。
家族ケア(地域創造基金)
2011年12月22日木曜日
ハーモニーファーム安土にて
今年もあと10日となりました。師走とはよくいったものです。一日一日が早く感じます。同じ”今日一日”のはずですが、、、。
21日、ハーモニーファーム安土に7名で出掛けました。6月から始まり、恐怖の雑草抜き、真夏の作業、バーベキュー、稲刈り、籾すり、精米などを体験させていただきました。出来た新米をフォーラムで販売することも出来ました。お米一粒の有り難さを身に沁みて感じることが出来ました。暑くて寝つけない夜も今では笑い話しです。
今回は来年に向けての作業です。耕運機で田を耕し、米ぬかを撒き、最後に鶏糞を撒いて終了です。生まれて初めて耕運機を動かしました。スタッフの方に教えてもらいながらですが、なかなか思うように操作出来ません。慣れているなかまと一緒にやりながらやっと2反分が終わりました。なかまは鶏糞の臭いに悪戦苦闘していました。
ハーモニーファームの河野さん、みさこさんと出逢い、時を過ごす中でみんな色んなことを体験しました。それぞれ何かを得たと思います。
来年は今年の経験を生かし、無農薬のお米をみんなで作れたらと願っています。
笠嶋
2011年12月20日火曜日
京都ダルク忘年会!!
12月19日、午後から毎年恒例の忘年会が、三条の焼肉店で行なわれました。今年は30人余りが集まりました。忘年会とはいっても、当たり前ですが、ソフトドリンクでの乾杯から始まります。昨年は利用者の具合が悪くなり、大変な一日でしたが、今年はみんな元気に美味しいお肉に舌鼓。90分の食べ放題、どのテーブルも休憩もなく、湧き合い合いの中、あっという間に時間が過ぎて行きました。大盛りごはんを2杯食べ、お肉も美味しそうに食べている姿を見ると、健康、元気が何よりだと笑顔が出ます。きっと、お酒もなしの忘年会は初めての利用者もいたでしょう。しらふで経験すること。みんなで分かち合いながら慣れていくこと。社会の中で生きていく練習です。
終わってからは、ボーリングに行くなかま、カラオケに行くなかま。みんな楽しんでいました。ステージのあるカラオケルームは初めてでした。始めは照れていたなかまもライトを浴びながら唄っていました。”気持ちいいこと”はかつては薬物を使うことであった私達が、”心地いいこと”を体験するのは大切なプログラムです。
後は来年に向けての田んぼの整備、大阪ダルクで行なわれるクリスマス会に参加、ディセンター、ケアホームの大掃除などが目白押しです。風邪に気をつけながら、元気に年の瀬を迎えられますように、、、。
笠嶋
2011年12月19日月曜日
昼のプログラムは歩こう会!!
今年も早いもので、あと10日余りとなりました。札幌のなかまの話しでは、先日の寒波で雪が積もり根雪になるそうです。京都も底冷えのする師走になって来ました。
そんな寒風、吹き荒ぶ中、なんと、「昼からどうする?」と利用者に聞いたところ、「”歩こう会”をしましょう。」とのこと。京都ダルクでは新しいなかまが来ると、清水寺や伏見稲荷にみんなで行くフェローシップがあります。今回はダルクから、20名ほどで琵琶湖疎水沿いを30分歩き、伏見稲荷に向かいました。周りの人からは社員旅行で京都散策に見えるならいいですが、見るからに怪しい集団です。みんな元気で鳥居を潜り、坂を登り、”弘法の滝”まで歩きました。途中で美しい竹林がありました。期待した滝は樋から落ちる水でした。みんなで苦笑いしながら、来た道を戻りました。お守りを買うなかま、たい焼きを頬張るなかま、何故かみんなが笑顔でした。
道中の色んななかまとの会話も楽しいものです。なかまの新しい発見や、人柄がわかったり、自然の中で大切な時間を過ごすことが出来ました。~共に生きる~改めてそんなことを感じるひと時でした。みんなお疲れさまでした。
インフルエンザが流行しそうです。今年は香港A型らしいです。皆さん、気をつけて下さい。
笠嶋
2011年12月12日月曜日
2011年12月7日水曜日
「若者の薬物問題について考える講演会」に参加して
街はイルミネーションが綺麗な季節になって来ました。12月5日(月)立命館大学衣笠キャンパス 創思館にて「若者の薬物問題について考える講演会」が行われました。キャンパス内のもみじが真っ赤に色づいていました。最初の講演では、国立精神・神経医療研究センター病院 医師 小林 桜児氏の「薬物依存症の回復と治療」についてのお話しがありました。薬物依存に陥る要因として、遺伝子(新しいものが好き、感受性が高いなど)関与が40%、環境因子が60% ということでした。さらに、・自己調節機能の形成が出来ていない。⇒「感情の海」を上手く泳げない。⇒甘えたり、頼ったり出来ない。・周りの大人に褒めてもらう、叱ってもらうなどの関係がない。⇒大切にされている感覚を得ていないことが、生き辛さの要因になっている。など医師の観点からのお話しは興味のあるものでした。
京都ダルクからは施設長の加藤が「最初の一回でも多すぎる。千回やっても足りない」というテーマで講演を行いました。若者に蔓延する脱法ドラッグ、大麻について解りやすい講演でした。その後にダルクの利用者によるモデルミーティングを開きました。日頃、慣れているミーティングですが、みんな緊張していたようです。人前で程よい刺激の中、真面目な顔をしながら自分の正直な話しをすることは、自分たちにとってはいい経験になります。
ダルクでは年末に向けて、忘年会、クリスマス会、大そうじ、餅つきなど色んな行事が目白押しです。今年もあと少し。心も身体も健康でありますように。
笠嶋
2011年12月1日木曜日
JCCAに参加して
11月28日から30日、JCCA(Japan Catholic Committee on Addiction)定例会&セミナーに施設長の加藤、スタッフの淀と参加して来ました。今回は名古屋市のカトリック南山教会、ウィルあいちにて、~ともに生きる~というテーマで行なわれました。全国のダルク、マック(アルコール依存症者の回復施設)の施設スタッフが集まり、定期的にセミナー、分科会、研修会、総会が行なわれています。研修会では創設から参加されている方、4名の「JCCAが何故出来たか?」というお話しがありました。創設の経緯、苦労、拡がりなどを、わかり易く、楽しく聴くことが出来ました。自分自身もお世話になった方のお話しで、懐かしく、年月の流れを感じさせていただきました。講演ではカトリック南山教会の司祭のお話しがありました。中学部、高等部の校長でもある司祭の講演は人との繋がり、関わりなどをユーモアたっぷりに、会場も笑いで溢れ、楽しく聴かせていただきました。深い愛見返りの無い愛を持って人と関わっている姿に感銘しました。
分科会では、教区に分かれ、ダルク・マックの原点について、重複障害について、生活保護(移送費)について、利用者のミーティングの質の低下についてなど、各ダルク、マックが抱える問題について意見交換、知識の共有が行なわれました。何処の施設も注目する問題です。
最終日には参加メンバーの自己紹介がありました。北海道から沖縄まで大勢の方との出逢いを、今回も体験させていただきました。共有するなかまとして、改めて「ともに生きる」大切さを再認識させてもらえました。依存症者本人として、スタッフとしての責任、誇りを深めることが出来ました。何回ハグ、握手をしたかわからないくらい分かち合いが出来ました。いっぱいのパワーをもらえました。ありがとうございます。
笠嶋
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