あっという間に、2012年も2週間が過ぎました。年末年始や連休も終わり、少しずつ「いつもの暮らし」が戻ってきました。今年も、京都ダルク「薬物依存症者の家族の心理ケア事業」へのご支援をよろしくお願いいたします。
さて、12月の「家族プログラム」の報告をさせていただきます。12月は「家族プログラム」の日が25日でした。クリスマスやお正月は、よくも悪くも「家族」を意識する季節だと思います。そんななか、12月の家族プログラムには、14名の方がおみえになりました。12月のテーマは「薬物依存症~回復」でした。薬物依存症からの回復は、生き方を修正していく作業の連続です。また、一直線に「回復の道」を進みゴールにたどり着くというものではありません。ご家族の方が、依存症者に“早く回復の道を歩み出して欲しい”と願うのは当然だと思います。でも、「回復の道を歩き始める=終わり」ではありません。依存症者との関係を大切にするため、そして依存症者を「見守る」ためには、ご家族の方が、回復をどういう作業を積み重ねていくことなのかを理解していることが大事だと思います。また、依存症者がどのような「生きづらさ」を抱えているかを理解することは、回復は生き方の修正をしていく道だということをより理解しやすくなると思います。
依存症に振り回されることなく、依存症者も自分も大切にしていくためには、ご家族が孤立状況から抜け出し、仲間とつながり安心感を取り戻すことが大切です。「家族プログラム」は、依存症に振り回され見失ってしまった《自分自身を取り戻すための場》、そして気が抜けない日常生活のなかでの《息抜きの場》、“あそこがあるから”ともう少しだけがんばる《力の源となるような場》、また《頑張らない自分を許せる場》など、それぞれの参加者のなかで異なる場の機能を持っていると思います。そのように、《その時の自分》に合わせて、参加者のみなさんが「自分のために利用できる場」であることを大切に、今年1年も「家族プログラム」を続けていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
家族ケア(地域創造基金)
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