寒さも一段落し、花粉便りがちらほら聞こえてきます。みなさま、いかがお過ごしですか? 遅くなりましたが、1月23日に行なわれた「家族プログラム」の報告をお届けします。
1月のテーマは「家族の回復」でした。12名の方がおみえになりました。私たちは、依存症に振り回されて疲れ果てているご家族の方が、自分自身を取り戻し、依存症者との関わり方を変化させる力を育てていくことを「家族の回復」と呼んでいます。家庭内で「薬物問題」が起こると、ご家族の方は、“なにが、どうなっているか理解できない”“どうしたらいいかわからない”と感じられることが多くあります。しかも、依存症は、ご家族に、状況を把握し、どのようにこの病気に向き合うかを考える時間も与えずに、次から次への「2次的な問題」を引き起こしていきます。多くのご家族の方は、依存症が引き起こす2次的な問題に対応していくことだけで“いっぱい、いっぱい”な状態に追いつめられてしまいます。このように、依存症に振り回されていると、ご家族の方が心身に不調を抱え、倒れてしまうということになりかねません。また、そのように追い詰められている状態で、自分がこれからどのように依存症者に対応していくかを、じっくり考えて、決めていくことはとても難しいと思います。
依存症に関する情報が限られているなか、孤立しやすいご家族の方が、同じ立場の方と出会い、ともに依存症について学び、気持ちを分かち合うことは、1人っきりでは変えていくことが難しい状況を、変えていく力を育てていくことにつながると思います。そのような場を「家族プログラム」では参加者のみなさんと作っていきたいと思います。
また、ご家族のなかには、暴力被害を受けた経験があったり、家族内に依存症以外の問題も抱えていらっしゃるなど、様々な理由から「どうしたらいいか」が見えないという方もいらっしゃいます。個人カウンセリングでは、お1人、おひとりの状況にあわせ、カウンセラーが一緒に考えています。1人で考え込まずに、ぜひご利用ください。個人カウンセリングは、予約制です。ご予約は、京都DARCまでお願いします。
家族ケア(地域創造基金)
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